Veeam Availability Suite v9で新しく導入されるEMCストレージ スナップショットとの統合

誰もが抱いている疑問は、「Veeamが次に統合するのは、どのアレイなのか」ということです。Veeamは、このたび、Veeam Availability Suite v9とEMCストレージとの統合を発表することになりました。

この発表は、実際には2つの異なるアレイ ファミリと考えられる多数の構成が含まれるので、重要な出来事だと言えます。EMC VNXとEMC VNXeの両方のアレイ ファミリがサポートされます。さらに、この統合は、ストレージ スナップショット向けVeeam Explorerのリカバリ技術とストレージ スナップショットからのバックアップ機能の両方が含まれるので、非常に強力なものとなります。

ストレージ スナップショットを活用すると、競合他社製品よりも最大20倍までの速い速度でストレージ スナップショットからバックアップを採取できるので、Availability for the Modern Data Centerを実現するには、この方法を選択するのが自然の成り行きです。ストレージ スナップショットからのバックアップと、(Veeam Backup Free Editionに組み込まれている) ストレージ スナップショット向けVeeam Explorerのリストア機能およびデータ センターを組み合わせれば、体制は万全です。

今日の発表は重要な出来事ですが、この発表に至るまでのプロセスを大まかに説明することも同じように重要です。Veeamは、時々、Veeam Forumsで投票を行います。このフォーラムで、“what do you use for primary storage?”またはより最近のものでは、“what version of vSphere do you plan to use by the end of this year?”という質問に対する投票を見たことがあると思いますが、これらは、次の計画に役立つ情報となります。フォーラム、特にこれらの投票結果は、製品管理チームにそのまま送られ、チームでは、お客様からの直接的な意見を十分に検討します。このニーズの把握は、Veeamの将来的な方針を決定する上で非常に重要なことです。ただし、この決定に影響を与える要因は他にもあります。実際、我々はしばしば、Veeam Availability Suiteで次にサポートされるアレイは何かという質問に回答しなければなりません。このプロセスには、3つの指針があることをお話ししたいと思います。

  1. アレイには優れたスナップショット エンジンが必要である。簡単に言えば、品質の劣るスナップショット エンジンを基に優れた可用性機能を構築する必要はありません。
  2. 市場において十分なシェアを獲得する必要がある。私たちは、使えるソリューションを市場に提供したいと考えています。どんなに優れた技術を構築しても誰も使用しなければ意味がありません。
  3. ストレージ ベンダーの協力が必要である。これはビジネス上の試みであり、Veeamは、ストレージとの統合用のストレージ プラグインを開発するために資源を投入しますが、この優れた技術を推進するには、ベンダーの関与が必要です。

それではここで、この優れた技術がEMCストレージとどのように連携するかを見てみることにしましょう。まず、ストレージ スナップショット用Veeam Explorerについて説明しましょう。これがVeeam Backup Free Editionに組み込まれているという事実など、多くの理由から、私は、この機能をとても気に入っています。この統合により、Veeam Backup & Replicationは、VNXアレイおよびVNXeアレイのストレージ スナップショットを読み取ることができます。これは、ストレージ アレイ上のスケジュールを介して、またはVeeam Backup & Replicationのインターフェイス内でセットアップされたスナップショットです。ストレージ スナップショットが作成されたら、それらをブラウズして、強力なリストア オプションを開始することができます。

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ストレージ スナップショットをリストアに活用することは実に有用で、最高の目標復旧時間を達成するのに役立ちます。ただし、適切なバックアップを異なるストレージに格納することを推奨します。それは、ストレージ スナップショットからのバックアップを開始する場所です。

ストレージ スナップショットからのバックアップにより、時刻に関係なく、最もビジーなVMさえも含めてどこでもバックアップを採取することができます。ストレージ スナップショットからのバックアップで最初のステップは、アプリケーション認識イメージ処理により、バックアップのためにVMを準備して、VM上でVMwareスナップショットを採取することです。この後、基礎となるストレージ スナップショットが採取され、VMwareスナップショットは直ちに解放されます。面白いのはここからです。Veeamのバックアップ プロキシは、ストレージ スナップショットから直接データを移動します。VMのマウントも、データストアの再署名も必要ありません。ここで、このステップの最も優れた部分は、VMware変更ブロック追跡 (CBT) がVeeamの特許出願中のアプローチによって保持されるという点です。これは、増分バックアップを信じられないほど高速化するのに役立ちます。バックアップが完了すると、ストレージ スナップショットは削除されます。次の図は、ストレージ スナップショットからのバックアップに関わるステップを示しています。

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EMCストレージとの統合は、お客様、パートナー各社および見込み客を大満足させることでしょう。Veeam Availability Suite v9は、今年後半にリリースされる予定です。Veeamでは、これまでのメジャー リリースと同様、ベータ版およびプレビューを用意するので、この驚くほど優れた新機能をぜひご自分の目でお確かめください。そのときが来たらVeeam Forumsでお知らせしますが、それまでは、v9リリースの先行通知にサインアップすることができます。

以下に、まもなく登場するこのエキサイティングな新機能の詳細とVeeam Availability Suite v9の詳細に関するリンクをいくつか示します。

Veeam Availability Suite v9のページ

VeeamとEMCストレージとの統合に関する近日開催予定のウェビナー

ストレージ スナップショット用Veeam Explorerの詳細 [currently written to v8 supported arrays]

ストレージ スナップショット用Veeam Explorerの詳細 [currently written to v8 supported arrays]

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