データ回復力におけるNo.1 グローバルリーダー
Veeam’s guidance for customers affected by CrowdStrike’s content update

トレンドマイクロ株式会社 Veeam Softwareのアベイラビリティ製品を採用

Availability for Always-On Enterpriserを実現するソリューションの革新的プロバイダーである Veeam Software(本社:スイス、バール。以下、Veeam)は、トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼グループCEO:エバ・チェン、以下、トレンドマイクロ)が「Veeam Backup & Replication Enterprise Plus」を採用し、2016年3月より本格稼動していることを発表します。

  1. トレンドマイクロにおけるビジネス上の課題

トレンドマイクロのインフラの仮想化は、グローバルで進められ、2009年6月以降に本格的に始まり2016>年3月時点ではシステム全体の90%近くに達しています。仮想環境のバックアップ基盤の整備については、2015年末より「Veeam Backup & Replication Enterprise Plus」により進められ、2016年3月に実稼動を開始しました。Veeam導入以前は、仮想環境のデータ保護はVMwareの機能でスナップショットを取得するのみで、データベースや一部のファイルサーバについてのみ物理用のバックアップ・ソフトウェアを用いてデータのバックアップを行っていました。当時トレンドマイクロでは、社内規定に沿ってバックアップを実践し、クリティカルなシステムについては冗長化していましたが、仮想マシンに障害が発生する度にOSの再インストールなどの作業を必要としたため、復旧までに1>~2日の時間を要することもあり、事業の継続性に大きなリスクを抱えていました。

  1. Veeamのソリューション

トレンドマイクロでは、VMwareの仮想環境上で500~600(2016年3月時点)の仮想マシンを稼働させており、このデータ・バックアップは日次または週次で実施されています。従来のバックアップの仕組みでは、バックアップウィンドウ内にバックアップが終了しない、もしくは、取得したはずのバックアップ・データが実際には取得されていないなどの問題が発生し、有事の際に迅速にシステムを復旧することが困難な場合がありました。

Veeamの導入により、バックアップ・データの完全性が保たれ、最も直前にバックアップを取得した状態に短時間で戻すことが可能になりました。また、個別ユーザーのファイル単位、アプリケーションのアイテム単位でのリストアが可能になり、社内ユーザーの満足度も向上しています。

同社がVeeamを採用した理由は、先行して導入している北米のIT部門からの推奨があっただけでなく、本社である日本側でも独自に選定、検証を行った結果、以下の4点がポイントとなりました。

  • 仮想環境との親和性が高く、最適にデザインされた製品である点
  • SQLサーバ、Active Directoryなどマイクロソフトの各アプリケーションに対応した機能を有している点
  • 各社製品を検証した中で、最もバックアップ・リストアのスピードと信頼性が高かった点
  • 簡単かつ直感的に操作ができる上、リストアも直観的に操作・実行することができるため、運用管理者向けに詳細なマニュアルを準備する必要がなく、研修も短期間で行えると判断した点
  1. 導入の成果

Veeamを採用したことで得たビジネスメリットを、トレンドマイクロインフォメーションテクノロジー部テクニカルマネージャーの赤羽 豊氏は次のように述べています。「あるときストレージのコントローラが壊れてしまい、仮想マシン上のWebサーバが起動できない状況まで陥ったことがありました。そこで、すぐに別の筐体のストレージに対してデータのリストアを行ったのですが、その際にはVeeamのインスタントVMリカバリ機能を利用しました。この機能は、データをリストアしながら、ユーザーにはバックアップ・リポジトリへ直接マウントさせてバックアップ・データの利用を可能にするものです。これにより、サービスを継続しながらデータの復旧を行うことができ、事実上ダウンタイムがゼロとなりました。また、ユーザーが誤って自身のファイルやデータを削除してしまったり、Active Directoryのオブジェクトを誤って変更してしまったりして、それらを復旧してほしいという要望が月に数回発生しています。今ではこうした問い合わせにもVeeamで円滑に対応することができ感謝しています。また、コスト面においては、以前と比較しVeeamを導入したことで突発的な障害に対して最小限に抑えることが可能になったため、正確な数字はありませんが、バックアップ運用における人件費がおおよそ4割程度削減できているという印象です。」

さらに最大のメリットとして、赤羽氏は次のように述べています。「以前はトラブルが発生すると大半のスタッフが深夜に対応する必要が発生し、翌日の勤務体制に影響が出ることがありました。現在では復旧が迅速に行えるので、そうした対応はほとんどなくなっています。大幅に運用工数を減らせたことが最大の導入メリットと考えています。」

トレンドマイクロは、将来に向けてさらにバックアップ環境の整備を進めています。VMware上の仮想環境におけるバックアップは全てVeeamの製品で統一し、法令上、長期保存が必要なデータに関しては、テープ・ライブラリで二次バックアップを実施していきます。一方Veeamは、今後もトレンドマイクロの要望に対して積極的に関与し、提案・解決することで、将来にわたってトレンドマイクロのデータ・バックアップ施策に貢献していきます。

 

 

Veeam Softwareについて

世界中の企業が、Always-On Enterpriseすなわち24時間365日止まらないビジネス環境を実現しようとした場合に、多くの課題に直面します。Veeamではこの課題を解決するために、Availability for the Always-On Enterpriseという新たな市場を開拓し、「迅速な復元」、「データ損失の予防」、「検証済みの高い復元率」、「データの活用」、「詳細な可視性」という機能を備えたまったく新しいタイプのソリューション、Veeam Availability Suiteにより、すべてのアプリケーションおよびデータについて15分未満のRTPO(Recovery Time and Point Objectives、目標復旧時間および目標復旧時点)の達成を可能にしました。Veeam Backup & Replicationが含まれるこのソリューションは、仮想化、ストレージ、およびクラウドといった技術を活用して最先端のデータセンター構築を可能にすると共に、時間の節約、リスクの軽減、および投資コストや運用コストの大幅な削減を両立し実現することで、Veeamのお客様の現在と将来にわたるビジネス目標達成を常にサポートします。

Veeamは2006年に設立され、現在は世界中に49,000社のProPartnerと255,000社を超える顧客を擁しています。スイスのバールにグローバル本社を置き、世界各地に支社を開設しています。