データ センターの火災後、VMの復旧時間を1週 間から1時間に短縮

ビジネス課題

Catalent Pharma Solutions社は、世界中に20カ所以上の拠点を持ち、従業員数は8,000 名を超えます。仮想化が最初に導入されたのは、英国スウィンドンにある施設でした。こ こには、多数のファイル、アプリケーション、およびデータベース サーバーが設置されて います。

Catalent社の上級インフラストラクチャ エンジニアDave Clark氏は、「VMware vSphereを 導入した後、次のステップは、当然ながら、仮想化サーバーに特化されたバックアップ ソ リューションを導入することでした。最初は、仮想サーバーも物理サーバーと同一のバッ クアップ ツールを使用してバックアップしようとしました。しかし、これは時代遅れで、時 間がかかる作業でした」と語っています。

Clark氏らは、2種類の仮想マシン(VM)バックアップ ソリューションについて検討しました。

「Veeam Backup & Replicationを選択するということは簡単に決まりました。Veeamの ソリューションは、私たちが必要とする機能をすべて備えていますが、他社製品はそうで はありませんでした。例えば、当時、VMware vSphereを完全にサポートするソリューショ ンはVeeamだけでした。特に注目したのが、変更ブロック追跡機能で、これは増分バック アップの速度を劇的に向上しました。私たちは、VMリカバリのための高速で信頼性のあ るソリューションも必要としていました。Veeam Backup & Replicationであれば、ファイル のリストアが数時間ではなくほんの数分で完了します」（Clark氏談）。

Clark氏らは、Veeam Backup & Replicationに非常に満足し、このソリューション は、Catalent社の20カ所を超える世界中の拠点に導入されることになりました。「Veeam のインスタントVMリカバリ機能については、ほとんど知らなかったのですが、英国コー ビーにある拠点が火災に見舞われたとき、この機能のおかげで窮地を凌ぐことができま した」（Clark氏談）

Veeamソリューション

2011年3月、コービーにあるCatalent社の拠点で火災が発生し、サーバーが大きな被害 を受けました。この拠点には、ミッションクリティカルなVMが6台あり、在庫、製造、出荷 関係のアプリケーションを実行していました。

この火災によって、業務は完全に停止してしまいました。「Veeam Backup & Replication を導入しておいて本当によかったです。データ保護に物理的なバックアップ プロセスを 使い続けていたら、サーバーを復旧し、ファイルを復元するために少なくとも1週間はか かったでしょう。しかし、Veeamのおかげで、実際には数時間で済んだのです。Veeamが 復旧時間を95%も短縮してくれたおかげで、他の拠点は短時間で包装工程を再開するこ とができました」（Clark氏談）。

この火災以前にも、Catalent社のITチームは、自然災害への対処を余儀なくされたこと がありました。日本で発生した地震と津波によって、日本の2つの拠点が大きな被害を 受けたからです。

「2つの支店のうち1つが、浸水による長時間の停電に見舞われ、私たちは、Veeamのソ リューションを使用して2カ所の拠点間でレプリケートするのが、データを保護する最善 策だと判断しました。この災害復旧対策は非常にうまくいったので、レプリケーションを 世界中に拡張することを計画中です。北米、南米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域にある わが社の拠点は、それぞれの地域の中でVMをレプリケートすることになります。

Veeam Backup & Replicationは、緊急時にVMを迅速にリストアし、レプリケートするだけ でなく、私たちITチームが、日常のデータ センター業務で、時間を大幅に節約するのにも 役立っています。

Veeamを配備する前は、スウィンドンのサイトでファイル サーバーの増分バックアップ に24時間もかかっていましたが、Veeam Backup & Replicationを導入してからは、約1 時間で済みようになりました。また、VMのリストアの速度も以前に比べて97%も速くな りました。物理バックアップ プロセスを使用していた頃は、12時間もかかっていました が、Veeam Backup & Replicationを使用するようになってからは20分もかからなくなりま した。Veeamは、Catalent社にとって素晴らしい選択でした」（Clark氏談）。

成果

火災後短時間で事業運営を再開
Catalent社のITチームが、仮想サーバーのバックアップのためにVeeam Backup & Replicationを導入しないで、物理サーバーのバックアップに使用していたツールと同一 のツールを使用し続けていたら、火災後、VMの復旧作業に少なくとも7日はかかってい たでしょう。実際には、Veeam Backup & Replicationが導入されていたため、数時間で済 み、95%の短縮になりました。

レプリケーションによるデータ保護は、将来の災害に備えた保険契約
日本で地震と津波が発生した後、Catalent社のITチームは、新たな災害復旧対策を導入 しました。Veeam Backup & Replicationを使用して、世界の各地域ごとに、その地域内の サイト間でVMをレプリケートするという計画が進められています。

VMのバックアップとリストアの速度が大幅に向上
Catalent社のITチームがVeeam Backup & Replicationを導入する以前は、1台のファ イル サーバーの増分バックアップに24時間もかかっていましたが、Veeam Backup & Replicationを使用することにより、約1時間で済みようになりました。また、VMのリスト アの速度も以前に比べて速くなりました。物理バックアップ プロセスを使用していた頃 は、12時間もかかっていましたが、Veeam Backup & Replicationを使用するようになって からは20分もかからなくなりました。