NEW Veeam Availability Console – サービス・プロバイダー向けのNo.1クラウド・バックアップおよびDRaaS

Veeamは昨年、Microsoft Azure MarketplaceだけにVeeam Managed Backup Portalをリリースしました。このAzureベースのソリューションはVeeamのマネージド・サービス・プロバイダー(MSP)および付加価値再販業者(VAR)コミュニティに広く受け入れられました。この製品は、MSPやVARの顧客のVeeam Backup & Replication環境に対するリモート監視と管理を可能にするものです。Veeam Managed Backup Portalでは、MSPとその顧客の間の接続は不要で、Azureサブスクリプションも必要ありません。そのため、初期費用は最小限で済み、この新たな継続的収益が一層利益を生むものになります。

この製品に対するフィードバックで要望の多かった機能は以下のとおりです。

VeeamのR&Dチームはこれらの課題に懸命に取り組み、本日ついに、Veeam Managed Backup Portalの進化形であるVeeam Availability Consoleをリリースすることとなりました。

Veeam Availability Consoleとは

Veeam Availability Consoleは、サービス・プロバイダーが顧客のVeeam環境の導入、管理、監視するために必要となるすべての機能を備える、無償のクラウド対応マルチテナント・プラットフォームです。その環境は、仮想、物理、クラウドベースのいずれでもよく、環境が格納される場所も問いません。Veeam Availability Consoleがサービス・プロバイダーにとって強力なソリューションとなり、さらに大規模な分散エンタープライズ環境にとっても同じく強力なものとなるのは間違いありません。

Veeam Availability Consoleは以下の主要機能によって、サービス・プロバイダーや分散エンタープライズ環境を強く後押しします。

Veeam Availability Console for Service Providers

Veeam Cloud & Service Provider(VCSP)パートナーのうち、現時点で顧客の仮想化環境に対するVeeam Cloud Connect Backup as a Service(BaaS)あるいはDisaster Recovery as a Service(DRaaS)を収益化している会社は16,000社を超えています。それらのVCSPパートナーは、Veeamのクラウド・ゲートウェイ・テクノロジのおかげで、顧客環境との接続要件が必要がありません。このVeeam Cloud Connectの中心機能は、顧客からの外部接続を受信し、そのトラフィックを、TLS接続およびSSL証明書により保護した上で、単一のTCP/UDPポート6180上でトンネリングすることです(そのため、複雑なファイアウォールのルールを管理する必要はありません)。Veeam Availability Consoleは既存または新規のVeeam Cloud Connect環境にプラグインするだけで、以下の最小要件で動作します。

  1. 64ビット版のWindows Server 2008 R2 SP1 / Windows 7 SP1以降
  2. Veeam Backup & Replication 9.5 Update 2以降
ヒント:Veeam Cloud Connectについて知らない方は、Veeam Cloud Connectリファレンス・アーキテクチャをご覧ください。

以下の図に、サービス・プロバイダー側のインフラストラクチャ(左)を示します。ここでは、データセンター内でVeeam Availability Console for Service Providersを運用し、そのデータセンターでVeeam Cloud Connect 9.5 Update 2環境を利用して、クラウド・ゲートウェイ経由でデータを受信しています。ベスト・プラクティスとしては、最低でもN+1設計によって複数のクラウド・ゲートウェイを導入し、完全に冗長化して常に顧客との接続を確保すべきです。

顧客がVeeam Backup & Replicationコンソール内で、(提供された資格情報を使用して)サービス・プロバイダーを追加するときは、サービス・プロバイダーによってそのVeeam Backup & Replicationが管理されることを許可する必要があります。

リモート監視と管理

Veeam Availability Consoleのマルチテナント・ユーザー・インターフェイスでは、サービス・プロバイダーと顧客の両方がリアルタイムで環境の実際のステータスを確認できます。この管理には、バックアップ、レプリケーション、バックアップ・コピー、テープへのバックアップを含む、あらゆるタイプのVeeamジョブをリモートで起動および停止できる機能が含まれます。また、リモートのVeeam Backup & Replicationサーバーからログ・ファイルをダウンロードする機能もあります。これは、顧客に代わってリモートでトラブルシューティングできるようになる本当に良い機能です。また、最も素晴らしい機能の1つが、Veeamシェルにリモートでアクセスできることです。この機能はかつてVeeam Backup & Replication 9.5 Update 2に追加されたもので、その後Veeam Availability Consoleにも追加されました。

現在保護されていないマシンや、成功しなかったジョブ、残り容量の少ないリポジトリについてはどうでしょうか。これらの問題は、環境の監視を毎日行っていない場合、特定が難しくなります。Veeam Availability Consoleは、異常が発生したときに管理者や顧客に通知するアラーム・エンジンを搭載しています。Veeam Availability Consoleには、さまざまなVeeamコンポーネントを監視する事前に定義されたアラームが30個以上備わっています。アラームの発生時に、Veeam Availability ConsoleからPowerShellやバッチ・ファイルを実行することもできます。たとえば、現在保護されていないコンピュータが検出されたときは、「Computers Not Protected(コンピュータが保護されていません)」というアラームが発生します。ユーザーのメール・ボックスに配信される組み込みレポートもあります。

エージェントのリモート検出および導入

Veeam Agent for Microsoft Windows 2.0は、今年初めにリリースされて以来、非常に多くのお客様にご利用いただいております。これまでに、顧客のバックアップ環境の集中管理機能を提供したいというVCSPパートナーから、これらエージェント系の製品について強い関心が寄せられました。Veeam Availability Consoleは、物理、クラウドベース、あるいはワークステーションでも、導入先を問わずWindowsベースのサーバーをリモートから検出するメカニズムを提供しています。Veeam Agent for Linuxのサポートも今後のリリースで追加される予定です。

リモート検出は、ネットワークIPアドレス範囲、Active Directory、CSVファイルのいずれかに基づいて、マスター・エージェントによって自動的に実行されます。コンピュータの検出後は、その場所や接続状態にかかわらず、Veeamのバックアップ・エージェント・ソフトウェアを容易に展開できます。ポータルの管理者がエージェントのバックアップ・ポリシーを管理することもできます。これらのポリシーでは、バックアップ対象、頻度などを管理します。Veeam Availability Console環境内に配置できるバックアップ・ポリシーの数に制限はないため、顧客ごと、あるいはインスタンスごとでも、特定のSLAに基づいて運用できます。

自動化

Veeam Availability Consoleは、APIベースのアーキテクチャ上で稼働しており、顧客に要求される共通のデータ保護管理タスク、設定タスク、課金タスクの自動化が可能です。Veeam Availability Consoleには、JSONベースのRESTful APIが搭載されており、このAPIを既存のポータル・アプリケーションやワークフローに組み込んで、顧客にそれまでと同じ一貫したユーザー・エクスペリエンスを届けることができます。この新APIの良い活用例としては、Veeam Availability Consoleのデータを既存のポータルや配備済みの課金システムと統合することが挙げられます。クラウド・プロバイダー業界に新たに進出する場合でも心配はいりません。Veeam Availability Consoleには、既存の課金フレームワークを配備していないユーザー向けに、すぐに使えるネイティブ課金システムが備わっています。

Veeam Availability Consoleでは、Swagger UIによってAPIフレームワークを簡単に視覚化、調査、操作できます。ベータ・プログラムに参加している多くのVCSPパートナーが実際にテストを行って、素晴らしいフィードバックをくださいました。このAPIは今後、多くのVCSPパートナーに利用されることになるでしょう。Veeamは皆さまがこのAPIが持つ可能性を駆使することを楽しみにしています。

以下の画像は、Veeam Availability ConsoleのWeb UIから利用できる課金サマリー画面です。顧客は、このWeb UIやメールでも、請求書を直接受け取ることができます。

マルチテナント

顧客や社内の部門が自らのリソースにアクセスできる必要もあります。Veeam Availability Consoleは、管理者向けのエクスペリエンスに加えて、顧客/テナント向けのエクスペリエンスも提供しています。顧客は自らのバックアップ・ファイルの復号化キーを管理できます。これは、クラウドベース・バックアップを語る際には非常に重要なことです。Veeam Availability Consoleでは、Webブラウザが利用できる場所ならどこからでも、顧客が自らのVeeam Backup & Replication、Veeam Agent for Microsoft Windowsを管理でき、追加のユーザー・アカウントを作成でき、また、請求書を受け取ることができます。タッチ・スクリーン対応デバイスもサポートしています。

Veeam Managed Backup Portalを既にご利用の場合

Veeam Managed Backup Portalを利用中のサービス・プロバイダー向けに、Veeam Availability Consoleを迅速かつ簡単に始めるための移行ツールも作られています。このウィザード型ユーティリティを利用すれば、Veeam Managed Backup Portalのすべてのデータを移行でき、その際に既存のVeeam Cloud Connectサーバーを再利用するか、最初からインストールし直すかを選択できます。このプロセス全体については、Veeamヘルプ・センターで詳しく説明しています。

Veeam Availability Console for the Enterprise

Veeam Availability Consoleには、Veeam Availability Console for the Enterpriseというエンタープライズ向けの製品もあります。これは、サービス・プロバイダーのように、大規模なローカルおよびリモートのVeeam環境を運用、管理する分散エンタープライズ環境向けに作られています。Veeam Availability Console for the Enterpriseの評価を希望される大企業のお客様は、Veeam営業担当者にお問い合わせの上、無償版を入手してください。

最後に

Veeam Availability Consoleは、仮想、物理、クラウドベースを問わず、すべての顧客のVeeamワークロードを管理する効率的で強力なコンソールを求めているサービス・プロバイダー専用に設計されました。サービス・プロバイダーのお客様には、無償のVeeam Availability ConsoleをVeeam.comから直接ダウンロードしていただけます。

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