マネージド・バックアップ・ソリューションの提供に関する既存の課題

Veeamに入社する前、私はクラウド・サービスやマネージド・サービスの分野に携わっていました。そして今は、VCSPパートナーと直接関わる業務を行っていることもあり、マネージド・バックアップ・サービスを提供するうえで生じる課題については理解しています。 可視性や管理、自動化はもちろんセルフサービスも提供可能なプラットフォームを持つことは、フル・マネージド・サービス・プロバイダー、IaaSプロバイダーを問わず、ほとんどのサービス・プロバイダーが望んでいることです。

ビジネス・クリティカルなデータのアベイラビリティを実現するためにVeeam Backup & Replicationを使用しているお客様に関して言えば、サイトが1つの場合でも、複数の場合でも、ログインして現在のバックアップの状態を確認できるシステムが一元化されていながら、その同じコンソールから各ジョブに対するアクションの実行やレポート収集ができることは、非常に望ましいことです。チャネル・プログラムやリセラー・プログラムを運営するクラウド・サービス・プロバイダーおよびマネージド・サービス・プロバイダーにとっては、パートナーにアクセス権を割り当てて、きめ細かい制御を可能にし、パートナーの顧客をパートナー自身で管理できるようになることは、非常に重要なことであり、ずっと求められてきたことでした。

マネージド・バックアップ・ポータルの進化

2016年、パートナー向けのAzure上のホステッド・サービスとして、Veeamが初めてManaged Backup Portalをリリースした際、解決された問題は、オンプレミスのお客様のVeeam Backup & Replicationインストールの管理と可視性に関連することでした。前述のとおり、マネージド・サービス・プロバイダーが抱える最大の問題の1つは、情報収集とクライアント・サービスの管理を1つのコンソールでできるようになることです。Managed Backup Portalは、Veeamにとって、管理と監視の一元的なプラットフォームに対してVCSPパートナーが本当に求めていることを知るための足がかりになりました。

Managed Backup Portalの後継品としてVeeam Availability Console v2をリリースしたとき、リモートのお客様のBackup & Replicationサーバーの監視機能を強化するのはもちろん、Veeam Agent for Microsoft Windowsの展開と監視に関しても主要な機能が追加されました。昨年、v2のUpdate 1がリリースされたときには、プラットフォームはさらに進化し、Linuxエージェントの可視性に関する機能の追加や拡張が行われたほか、きめ細かいユーザー・ロール機能が新たに追加されました。しかし、VCSPパートナーが求める重要な機能は、まだまだありました。

Veeam Availability Console v3のご紹介

Veeam Availability Console v3のリリースでは、VCSPパートナーが提供するバックアップ製品のあらゆる側面を管理する中心的な場所となるコンソールの実現において、大きな前進を遂げました。v3は、過去のリリースをベースに構築されているだけでなく、サービス・プロバイダーが提供するVeeam製品を使用したサービスの重要なコンポーネントとしてVACを位置付けることを目的としています。

主な新機能と機能拡張

  • よりきめ細かいアクセスと制御を可能にするリセラー・ロール
  • ライセンス管理とレンタル使用状況のレポートの強化
  • Veeamインスタンス・ライセンスのサポート
  • 複数のCloud Connectサーバー・サポート
  • RESTful APIの強化

このリリースでは、Veeam Backup & Replication 9.5 Update 4(Cloud Connectの機能拡張とvCloud Directorのサポートおよび統合を含む)やVeeam Agent for Microsoft Windows 3.0といった、最近発売されたVeeam製品も全て完全にサポートされているほか、複数のジョブを作成する新機能も実装されました。また、サポートやWindowsイベント・ログ、通知が強化され、セキュリティも向上しています。

リセラー・ロール

新しいリセラー・ロール機能では、パートナーを持つプロバイダーやチャネル・プログラムを運営しているプロバイダーは、標準コンソールへのアクセスをパートナーに許可できるようになります。このコンソールはリセラーごとにリブランディング可能で、リセラーは、v3で実装された新機能を利用できるだけでなく、事前に構築されている機能で顧客を管理することもできます。

また、顧客の利用状況をいつでも確認できるほか、バックアップ・ジョブとレプリケーション・ジョブの制御やエージェントの展開も可能で、ライセンスの管理やレポート作成も一元的に行うことができます。さらに、リセラーをサイト範囲にマッピングできるようになり、きめ細かいロールと権限によって、顧客管理の柔軟性がさらに向上しました。こちらはv3の新機能で、アクセスのレベルを設定し、そのアクセス・レベルを1つまたは複数のCloud Connectのサーバー・インストールに結び付けます。

ライセンス管理とレンタル使用状況のレポート

新しい[Usage Reports(使用状況レポート)]セクションでは、オンプレミスのVeeam Backup & Replicationサーバー、Veeamエージェント、またVeeam Cloud Connectサービスに対して、強化されたレポート機能を使用できます。VCSPパートナーにとって重要なのは、新しいCloud Connectの使用状況レポートです。Cloud Connectの全てのライセンスについて詳細なレポートが作成されるほか、そのレポートをテナント・レベル単位にまで細分化することができます。また、月末の請求処理やライセンス・レポートも簡単に実行できます。

ライセンスの使用はコンソール(またはRESTful API)から管理できます。このコンソールでは、リモートのBackup & ReplicationサーバーやCloud Connectサーバーに対して、ライセンス・キーのインストール、削除、アップデートが可能になりました。また、特定のサーバーに対して、ライセンス・キーの強制自動アップデートもできるようになりました。もう1つの重要な機能拡張として、VCSPがリモート・サイトでサービス・プロバイダーを設定しているときに、ライセンス・レポートを有効化するにあたって、[Allow Remote Management(リモート管理を許可)]を顧客側でオンにする必要がなくなったことが挙げられます。これは、マネージド・サービスを提供しない可能性があるクラウド・サービス・プロバイダーにとっては、非常に重要なことです。

スケーラビリティと自動化の機能拡張

これまで、Veeam Availability Consoleでは、1つのCloud Connect Serverインスタンスにしか接続できませんでした。そのため、VCSPでは、VACインスタンスをCloud Connectインスタンスにペアリングする必要がありました。複数のゾーンを持つ大規模プロバイダーでは、各ゾーンにVeeam Availability ConsoleとCloud Connectのペアリングを展開しなければなりませんでした。内部のラボ・テストに基づいて、v3では、1台のVACサーバーに最大50台のCloud Connectサーバー(台数はインフラストラクチャの設定に応じて異なる)を追加できるようになりました。

これにより、Cloud Connectインフラストラクチャ全体を1つのコンソールで確認できるようになったほか、1つのVACインスタンスをスケールアウトして、管理対象の全てのテナントとサービスをカバーすることもできます。これによって、ローカルでの拡張が可能になるだけでなく、VCSPパートナーは、全て同一のポータル・ログインで管理されるサイトとして、ジオロケーションを持てるようになりました。

RESTful APIを使用した自動化については、継続的に強化が行われており、API呼び出しが多数追加されました。設定、課金、バックアップ管理関連の機能を強化することで既存のセットを拡張しつつ、顧客やリセラー管理、ライセンス管理、アラームなどに対するリクエストも追加されました。過去のVeeam Availability Consoleのリリースと同様に、これらは全てSwagger UIから簡単に使用できます。

まとめ

これら全てを1つのマネージド・サービス・プラットフォームにまとめることで、あらゆるタイプのマネージド・バックアップ・サービスを提供するサービス・プロバイダーの要件を全て満たし、完全な制御や管理の容易性、レポートはもちろん、サービスのスケーラビリティも実現できます。Veeam Availability Console v3のリリースに合わせて、Veeam Cloud & Service Providerの皆様は、ぜひ本製品を貴社の環境にインストールしていただき、可視性や管理、制御、そしてライセンス管理とレポートの情報源の中心的なメカニズムとしてご活用ください。

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