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【2020年6月18日】Veeam、Veeam Availability Orchestrator v3を発表 VeeamON 2020でクラウド・データ・マネジメントの未来を描く

  • NetApp ONTAPスナップショットの完全な復元オーケストレーションをサポートするVeeam Availability Orchestratorの最新リリース
  • ワークロードすべてにおいて、ディザスタリカバリ(DR)を拡張、コストを劇的に低減する新しいDR パック
  • Veeam Availability Suite、Veeam Backup for Microsoft Office 365の新バージョンのプレビュー公開

クラウド・データ・マネジメントを実現するバックアップソリューションのリーダー企業であるVeeam Software(以下 Veeam)は、データマネジメントのためのオンライン・ワールドプレミアイベントVeeamON 2020のテクノロジージェネラルセッションで、新しいVeeam Availability Orchestrator(VAO)v3とDR パックを発表しました。お客様は企業におけるコストを最大80%削減しながら、全ワークロードが対象の専用ディザスタリカバリ計画およびコンプライアンスソリューションを直ちに導入できます。どのワークロードを保護の対象から外すか判断する必要がなくなり、DRと事業継続性(BC)を飛躍的に合理化、向上します。Veeamはまた、主要製品リリース予定のプレビューも公開しました。今後も、シンプル化によるイノベーション実現を継続しながら、大幅にテレワーク、在宅勤務へ移行する現状にも対応し、お客様とパートナーのデータおよび事業継続のニーズに応える製品開発を進めます。

Veeamの最高技術責任者(CTO)兼製品戦略部門シニアバイスプレジデント ダニー・アラン(Danny Allan)は、次のように述べています。「VeeamON 2020の重点は、お客様が急速にデジタル変革を推進しビジネスを成功させるためのデータの重要性です。よりアジャイルなビジネス実現には、数々のマニュアル作業が生じるプロセスを自動化し、眠っているデータの可能性を解放してより多くの価値を生むことが必要です。VAO v3は、事業継続性とディザスタリカバリ(BC/DR)のためのインテリジェントなオーケストレーションとテスト、およびマイグレーション運用を提供します。高度なリカバリ技術を利用することで、DRとマイグレーションの計画に必要な、時間がかかる繰り返しの手動プロセスを排除できます。さらに新しいDR Packは、オーケストレーションと自動化の機能を、市場で聞いたことがないような価格で提供することで、エンタープライズ企業のDRを根本から変えます。今日では、すべてのデータが重要です。DR パックは、DR計画の対象を、従来の最重要ワークロードのみからすべてのワークロードへと、高い信頼性のもとシンプルに拡大します」

今回の新規リリースは、NetApp ONTAPスナップショットの完全なリカバリオーケストレーションをサポートします。お客様は、Veeamのバックアップとレプリカおよびアレイベースのレプリケーションに基づく拡張性高いリカバリオーケストレーションにより、あらゆる規模のITサービスの継続性を確実に確保できます。VAO v3では、お客様が必要なレベルのDR計画とコンプライアンスを実現する独自の機能セットを提供します。サイト全体を対象としたディザスタリカバリプランの自動的なテスト、動的な文書化、実行を単一アプリケーションから1クリックで行えます。

VAO v3には、NetApp ONTAPのすべてのお客様向けに、アレイベースのレプリケーションからの広範な復元オーケストレーション機能、ストレージ・オーケストレーション・プランが追加されています。この新機能を利用することで、セカンダリ復元サイト(DRサイト、データセンターマイグレーションの場合は新規データセンター)へのNetApp ONTAPストレージのフェイルオーバーをオーケストレーションできます。

VAOが実現するVeeamとNetApp ONTAPのお客様の利点は次のとおりです。

  • サービスアベイラビリティの最大化
    NetApp ONTAPスナップショットおよびVeeamを利用したバックアップとレプリカに基づく完全な復元オーケストレーションのサポートにより、ゼロに近いRTO(目標復旧時間)およびRPO(目標復旧時点)をすべてのアプリケーションとデータで実現します。
  • オペレーション効率の飛躍的な向上
    1クリックで実現するDRとマイグレーションの総合的なオーケストレーションと自動化により、コスト高なマニュアルプロセスを排除します。
  • 計画に対する完全な信頼性
    テストと文書化の無停止自動化により、DR計画の復元力とコンプライアンスを絶えず検証します。

VAO v3は必要なDR計画をすべてのワークロードで利用できるようにします。新しいDR Packは、専用のDR計画およびコンプライアンスを直ちに提供します。これはVeeam Backup & ReplicationまたはVeeam Availability Suiteのお客様に理想的なソリューションです。一般提供開始は、今後30日以内を予定しています。 

VeeamはVAO v3に加え、次のとおり製品ロードマップについても発表しました。

Veeam Backup for Microsoft Office 365 v5

テレワーク、在宅勤務への移行が急増したことで、従業員のコミュニケーション、コラボレーション、生産性維持のためにMicrosoft Teamsの日次アクティブユーザー数は7,500万人以上に増加しています[i]。新しいVeeam Backup for Microsoft Office 365 v5によりお客様は、より簡単にMicrosoft Teams内の文書やファイルを素早くリストアおよび検索できます。Veeam Backup for Microsoft Office 365の最新バージョンは、12万以上の組織からのダウンロード、1,200万以上のメールボックスに相当するお客様に利用される、Veeamで最も急成長している製品です。その成長と勢いに裏付けされた開発により、Microsoft Teamsのネイティブバックアップとリカバリを提供し、業界で最も高速で簡単にTeamsデータの復元を実現します。

VeeamはTeamsのネイティブAPIにより、Microsoft Teamsのネイティブバックアップとリカバリに対する革新的なアプローチを実現します。以下の機能を完全サポートしています。

  • 信頼性の高いTeamsバックアップ:Teamsのデータ以外にもチャンネル、設定、タブを保護します。
  • 業界最高水準のリストア:Teams専用に設計された高速かつ簡単なリカバリエクスペリエンスを提供します。
  • 世界最高のeDiscovery:Teamsコンポーネント全体を対象とした詳細な検索を可能にします。

Veeam Backup for Microsoft Office 365 v5の一般提供開始は、2020年第3四半期を予定しています。

Veeam Availability Suite

2020 データプロテクションレポート」によれば、世界のエンタープライズ企業の44%において、信頼性の低いレガシーテクノロジーが、デジタル変革(DX)を妨げています。Veeamは、最新の環境におけるデータの可用性、ポータビリティ、拡張機能を備えた次世代のデータ保護を実現する主力製品、Veeam Availability Suiteの今後のアップデート予定における新機能の一部をプレビュー紹介しました。

DXを推進するエンタープライズを支援し続けるために、Veeam Availability Suiteで予定されている以下3領域、複数の新機能についてデモを行いました。

  • Near Continuous Data Protection(CDP):CDPによってVMware vSphereワークロードの秒単位のRPOによるVMレプリケーションを可能にします。
  • オブジェクトストレージの統合:Google Cloud Storageのキャパシティ層のサポートにより、クラウドを利用してスケールアウトバックアップリポジトリ容量を拡張し、AWS Glacier、AWS Glacier Deep Archive、Microsoft Azure Blob Storage Archive Tierのアーカイブ層のサポートにより、長期的な保持コストを削減します。
  • インスタントリカバリ:Microsoft Hyper-V VMへの任意のバックアップのインスタントリカバリ、NAS Backupコンテンツのインスタントパブリッシング、Microsoft SQL ServerおよびOracleデータベースのインスタントリカバリにより、即時の復元機能を強化しました。

コメント

IDC リサーチ・ディレクター フィル・グッドウィン(Phil Goodwin)氏

「Veeamは、新たな製品イノベーションと既存製品の強化を通じて、市場の重要なニーズに対応し続けています。特にディザスタリカバリの場合、多くのユーザーがバックアップのコストやワークロードサポートの柔軟性を懸念します。Veeamの新しいDR パックは、幅広いワークロードに対応したディザスタリカバリ導入コストの大幅削減を目的に開発されています。DR未導入の組織や、部分的にしかDRを導入していない組織にとってDR パックは、企業全体のディザスタリカバリを現実的な価格で実現できる製品となるでしょう」

Inchcape Australia ITオペレーションマネージャー
ダレン・ワーナー(Darren Warner)氏
「Veeam Availability Orchestratorは、データの100%アベイラビリティを実現するオーケストレーションと維持にかかる苦労を解消します。効率性が非常に高く、業務時間内にわずか10分間でテストが完了します。Veeamの良さは、とにかく機能することです。リカバリのスピードが速く、管理が簡単なので、もはや誰もデータの管理を日次で行っていません」

CORT エンタープライズシステムアドミニストレーター
 ポール・ドムブロウスキ(Paul Dombrowski)氏
「Veeamのおかげでビジネス目標を達成できました。その素早いデータのリカバリで、何度助かったか知れません。バックアップの深くまで調べ、必要なデータのみを復元できます。データを誤って削除した社員がリカバリを求めてきても、『我社にはVeeamがあるから問題ない』と返答できます。バックアップとリカバリの能力について、自社にこれまでなかった自信を持つことができます。クラウド環境を取り入れるにしても、クラウド・データ・マネジメントについてはVeeamソリューションしか考えられません。Veeamは、卓越した人材を擁する卓越した企業です」

Hollander Techniek ITプロジェクトマネージャー
ヨハン・ログテンバーグ(Johan Logtenberg)氏

「Office 365データの総合的バックアップは、MicrosoftにはありませんがVeeamが提供しています。古いメールデータの保存は極めて重要であり、それは当社にとっても同様です。長年、お客様に契約書をメール送信する中、古いメールを保持することで、契約について質問があった時に正確に答えることができます。SharePointとOneDriveの古いデータも、税金に関連する情報が含まれているので重要です。Microsoftには、組み込みのセーフティーネットがいくつか用意されていますが、法律や税金の問題を心配せずに済むVeeamの強力なソリューションは必須です」

[i] 2020年4月29日(水)、Microsoft Fiscal Year 2020 Third Quarter Earnings Conference Call、Michael Spencer、Satya Nadella、Amy Hood https://www.microsoft.com/en-us/Investor/events/FY-2020/earnings-fy-2020-q3.aspx