HyperFlex 4.0とVeeam Availability Suite 9.5 Update 4が提供する大きなメリット

本日発表するCisco HyperFlex 4.0と、先週Veeamが発表したVeeam Availability Suite 9.5 Update 4については、コアからエッジ、クラウドに、そして再びコアに戻すまでの、共通の顧客に提供される全てのメリットについて、理解しておくべきことが数多くあります。

魔法の予感

HyperFlexバージョン1.0がリリースされたのは、それほど昔のことではないように思えます。HyperFlexは開始からわずか2年半で、Gartner Magic Quadrantにおいてハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(HCI)のリーダーとなりました。このことは、この製品が革新的であること、そして単なる新しいハイパーコンバージド・インフラストラクチャ・ソリューションではなく真の次世代ソリューションであり、今日の狂乱状態のIT世界で顧客が必要としている機能とメリットを提供するソリューションであることを証明しています。VeeamもまたGartner Magic Quadrantにおけるバックアップ・ソリューションのリーダーであり、Cisco社とVeeamのソリューションをペアリングする際に顧客に自信を与えています。

どこでもHyperFlex

HyperFlexの核心的な価値は常に、シンプルさ、アジリティ、マルチクラウド・サービスにあります。HyperFlex 4.0はこの上で、分散されたマルチサイトの世界に顧客が生きているという認識のもとに開発されています。この環境で顧客の要件を満たすため、HyperFlexにはいくつかの主な機能が追加されました。現在HyperFlexでは、Cisco社のクラウドベース管理プラットフォームであるCisco Intersightを使用して、HyperFlex HCIの管理と導入の合理化、オーケストレーション、自動化を行うことができます。HyperFlexとIntersightは、一貫したポリシーの実施とクラウドを使用したシステムの管理により、コア・データセンターからエッジまで、HCIのシンプルさと効率性を向上させます。VeeamとHyperFlexは初期のリリースから共同しており、HyperFlexシステムでデータをバックアップおよびレプリケートするためのHyperFlexネイティブのスナップショットと統合されています。Veeamでは、1つのHyperFlexクラスターから別のクラスターにレプリケートし、主なデータセンターにバックアップし、バックアップ・コピーのジョブを他のサイトまたはクラウドに移行することができ、それにより顧客が必要としているアプリケーションとデータのアベイラビリティを提供します。自動化とオーケストレーションからさらに、VeeamではVeeam Availability Suite 9.5 Update 4でインテリジェントな自動化機能が追加され、仮想環境のオーケストレーションを行うことができます。Veeamでは、インテリジェントな自動化によりプロアクティブな監視とアラートが可能となっており、運用への影響が発生する前に顧客にアラートを通知し、潜在的な問題を解決できます。また、VeeamとCisco HyperFlexは、マルチサイトの分散環境の導入、管理、アベイラビリティを大幅に簡素化します。

SAP HANA

HyperFlex 4.0は、SAPのようなミッションクリティカルなビジネス・アプリケーション向けに、多くの新しいパフォーマンスとセキュリティの機能拡張も提供します。SAPは顧客のビジネスに不可欠なサービスであり、顧客のビジネスには、高速で一貫したパフォーマンスを提供しながら高いアベイラビリティを維持できる、保護されたインフラストラクチャが必要です。Cisco HyperFlexはSAP HANAの認定を受けており、シンプルな管理、削減されたTCO、クラウドのような柔軟性により、SAPアプリケーションのワークロードとデータベースに必要なパフォーマンスを提供します。 Veeamは最新リリースでSAP HANA認定を受けました。これは、SAP HANAとの共通の顧客にとって大きなニュースです。 顧客はVeeamを使用して、全てのSAP管理者が好むネイティブのSAPデータベース・バックアップ方法によりSAP HANAの導入を保護できます。また、VeeamのネイティブのHyperFlexスナップショット統合により、インスタントVMリカバリや最適化されたバックアップなどの強化されたバックアップ機能を利用できます。SAPユーザーは、Veeam DataLabsを利用して容易にSAPのテスト環境を導入し、VeeamリポジトリからSAPデータベースをコピーできます。

それら全てを組み合わせることで、顧客はCisco HyperFlex上でSAP HANAデータベースとSAPアプリケーションを実行でき、SAP HANAとHyperFlexにより本番環境を最新化し、VeeamのネイティブのHyperFlexスナップショットと、データベースのバックアップおよびリストア用のSAP認定プラグインを使用して保護できます。VeeamとCisco社は、Cisco UCSストレージ・サーバー上でVeeamを実行する形で長年協力してきました。昨年末、Cisco社とVeeamは、Veeam Availability on Cisco HyperFlexという新しい共同ソリューションを発表しました。これは、HyperFlex上でVeeamのサービスとリポジトリを実行するエンタープライズレベルのデータ保護ソリューションです。また、両社からエンドツーエンド・ソリューションを提供しています。これにより、顧客は最新のデータ保護ソリューションを使用して高いアベイラビリティ維持し、別のCisco HyperFlexシステム上でVeeamを実行しながら、HyperFlex上でSAPの本番環境を実行できます。

エッジからセンター、クラウドへ

VeeamとCisco社が真に提供するものは、シンプルさ、柔軟性、低コストです。HyperFlex 4.0では、ROBO(リモート・オフィス、ブランチ・オフィス)環境向けの比較的小さい2ノード・エッジ・クラスターを採用しており、クラウドベースの管理と組み合わせて、これらのシステムの導入と管理を容易にしています。Veeam Availability Suite 9.5 Update 4では、クラウド・データ・マネジメント、Veeam Cloud Mobility、Veeam Cloud Tierが追加されており、これらは全て顧客がオンプレミスのワークロードをクラウドに移行し、再び戻すことを簡単にできるよう設計されています。

その結果、現在の顧客とIT部門は、規模の大小に関わらず、より少ない労力でより多くのことを行うよう求められながら、ビジネスを革新し、目に見える成果を出しています。Cisco社とVeeamは、シンプルさ、柔軟性、低TCOを提供するソリューションを共同で開発し続け、求められるビジネス上の成果を顧客にもたらしています。

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