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日本中央競馬会がVeeamを採用、 公共性の高い競馬事業を支えるデータ保護基盤を統一

確実なデータ保護と並外れた運用効率化に成功し、調達コストは従来の1/3に

クラウド・データ・マネジメントを実現するバックアップソリューションのリーダー企業であるVeeam Software(以下 Veeam)は、日本中央競馬会(以下、JRA)が包括的なバックアップ基盤としてVeeam Backup & Replication Enterprise Plus ソリューションを採用したことを発表しました。これは、競馬事業に関連する統合IT基盤すべてをVeeamが支えることを意味します。本採用により、バックアップの信頼性向上や運用負荷の軽減を実現し、新たなビジネスやサービスの創出に注力することが可能になりました。

年間288日・1日最大12レースを全国10ヶ所の競馬場で開催しているJRA。競馬は非常に公共性の高い事業であるため、情報インフラに対しても極めて高いレベルの信頼性が求められます。そのため、JRAは協力会社であるJRAシステムサービス株式会社と連携して、信頼性・安定性の確保に取り組んでいます。

これまでJRAは、競馬事業を支える主要な業務基幹システム群のバックアップに複数の製品を使用していたため、運用管理が煩雑化していました。またバックアップに膨大な時間を要したり、バックアップに失敗したりといった問題も抱えていました。さらに、各ツールのライセンス費用も大きな課題となっていたため、統合IT基盤の更新を機に、新たな統合バックアップシステムの導入に着手しました。

Veeam Backup & Replication Enterprise Plus ソリューションは、災害復旧対策やDXシフトなど次世代の運用課題にも対応できるよう設計されています。保存場所やワークロードの種類を問わず、クラウド、仮想、物理のワークロード全体の完全なデータ保護と復旧が可能です。今回、次期統合IT基盤用のストレージとして採用したPureStorageのオールフラッシュ・ストレージとの高い親和性が評価され導入に至りました。JRAの統一データバックアップ基盤として、シンプルで分かりやすいインターフェース、ポリシーベースで簡単に行えるバックアップ設定、ファイルレベルでのリストアによる運用効率の向上を実現しました。

導入の効果

バックアップの信頼性向上と運用負荷軽減に成功
様々な問題を生む要因となっていたテープ装置を廃止。圧縮・重複排除機能とWANアクセラレータ機能を組み合わせることで、遠隔地データセンターへの転送を確実かつ短時間で可能にしました。その結果、テープ装置の煩雑な運用が無くなった上に、書き込み処理が失敗し当日の輸送に間に合わなくなるといった問題も解消されました。

バックアップ処理を10時間から数十分レベルにまで短縮
旧環境では、仮想マシン単位でのリストアしか行えず、トラブル時の対応に多くの時間と工数を要していました。Veeamの導入によりファイルレベルでのリストアが可能になったため、以前は最大10時間程度掛かってきたバックアップ処理が数分~数十分にまで短縮されました。

バックアップツールを集約し調達費用を約1/3に削減
複数のツール使用を廃止しVeeamに統合することで、運用管理の標準化やライセンスコスト削減を実現しました。VeeamはCPU単位でのライセンス体系のため、仮想化基盤上で稼働するサーバがどれだけ増えてもCPU分の費用しか掛かりません。Veeam採用により、JRAの調達費用を従来の約1/3程度に削減することができました。

新たなシステム/サービスの創出など「攻め」の分野への注力が可能に
Veeam導入により、余裕ができたリソースを活用して、統合IT基盤の維持運用を担う専門チームを新たに組織。新たなビジネスやサービスの創出といった「攻め」の分野により力を注げるようになりました。

日本中央競馬会 情報システム部 システム統括課 課長補佐 佐々木 智範氏は、「競馬は非常に公共性の高い事業であり、そのデータをしっかりと保護できる環境が整ったことで、今後の事業運営に対する安心感も格段に高まりました」と述べています。

ヴィーム・ソフトウェア株式会社 執行役員社長兼バイスプレジデント 古舘 正清は、「数々の名レースや名馬を世に生み出し、国民的レジャーとして人気を博している競馬を開催する日本中央競馬会に採用いただき光栄です。JRAがめざすクラウド活用や情報インフラの進化を支援してまいります」と述べています。

日本中央競馬会について

日本中央競馬会は、日本中央競馬会法に基づき設置された特殊法人です。公共性の強い法人であることから、農林水産大臣の監督下に置かれている。札幌・函館・福島・新潟・中山・東京・中京・京都・阪神・小倉の10競馬場において、国民的レジャーである競馬を毎週開催しているほか、馬事公苑、競馬学校、競走馬総合研究所、日高育成牧場、宮崎育成牧場、美浦トレーニング・センター、栗東トレーニング・センターなどの本部付属機関の運営を行っています。“JRAは、毎週走り続けます。”を経営の基本方針として掲げ、毎週着実にレースを続けています。日本中央競馬会 公式ホームページ:https://jra.jp