データ回復力におけるNo.1 グローバルリーダー
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Veeam、企業のレジリエンスの成熟度を評価するフレームワーク 「データレジリエンス成熟度モデル(Data Resilience Maturity Model)」を発表

Veeamとマッキンゼーによる最新の共同調査では、 多くの企業が自社のレジリエンスを過大評価していることが明らかに 認識のギャップを埋める指標としてフレームワークの活用を推進

2025年4月 22 日 -データレジリエンス分野の市場シェアNo.1企業であるVeeam® Softwareは、サイバー攻撃の激化と高コストのIT障害が相次ぐ現代において、組織のレジリエンスの成熟度を評価する業界初のフレームワーク「データレジリエンス成熟度モデル(Data Resilience Maturity Model/略称: DRMM)」を発表しました。

本フレームワークは、組織が自社のレジリエンス(回復力)の状態を客観的に把握することで、「できていると認識していること」と「実際にできていること」とのギャップを明確にし、データを守るために必要な戦略的かつ的確なアクションを取ることができるように支援するものです。

Veeamとマッキンゼー・アンド・カンパニーが共同で実施したデータレジリエンスに関する調査によると、最高情報責任者(CIO)の30%は「自社は平均以上のデータレジリエンスを持っている」と考えている一方で、実際にそうである企業は10%未満にとどまっています。この認識のずれは極めて危険です。また、ITのダウンタイムによって、グローバル2000の企業全体で年間4,000億ドル以上の損失が発生しており、1社あたり平均で2億ドルの損失(システム障害、風評被害、業務の混乱など)を被っていることが分かりました。

本フレームワークは、自社のデータレジリエンスを評価・改善するための指針を提供します。具体的には、「人材」「プロセス」「技術力」といった要素を、自社のデータ戦略と結びつけるために役立つインサイトを示し、リスクを最小限に抑えながら、企業が本来注力すべき業務や目標に集中できるよう支援します。

これは、業界の専門家コンソーシアムによって策定された唯一のフレームワークであり、サイバーレジリエンス、災害復旧(DR)、事業継続といった領域を、「データ戦略」「人材とプロセス」「テクノロジー」という3つの観点から包括的に測定しています。

「データレジリエンス成熟度モデル」の評価分類(4段階)

  1. Basic(Reactive & Manual):問題が起きてから対応する、手作業中心でリスクが非常に高い
  2. Intermediate(Reliable But Limited):ある程度の信頼性はあるが、断片的で自動化が不足している
  3. Advanced(Mature & Adaptive):戦略的で先を見越した取り組みだが、完全な連携には至っていない
  4. Best-in-Class(Self-optimizing):自動化およびAIを活用し、あらゆるリスクに対応できる状態

このフレームワークは、マッキンゼー・アンド・カンパニーとの共同調査や、500人以上のIT・セキュリティ・運用リーダーからの知見を基に開発されたもので、実際のお客様事例によってその有効性が実証されています。たとえば、ある医療機関では1件の障害あたり500万ドルの損失を防ぎ、また、あるグローバル銀行ではこのモデルをVeeamのプラットフォームと共に導入したことでサイバーインシデントをゼロに抑えることができました。

共同調査によると、データレジリエンスへの投資は大きなリターンをもたらします。データレジリエンス対策に1ドル投じるごとに、企業は3ドルから5ドル、場合によっては10ドルものリターンを得ており、その背景には稼働時間の向上、インシデント対応コストの削減、そして業務の俊敏性向上があります。
このため、データレジリエンスはITリーダーにとって、コスト最適化に次ぐ第2の戦略的優先事項として急速に重要視されています。

マッキンゼー・アンド・カンパニーとの共同調査の主な結果

  •  全体の74%の企業が、成熟度の最も低い2つの分類にとどまり、ベストプラクティスに届いていない
  • 最も成熟度の高い「Best-in-Class」レベルの企業は、障害からの復旧が7倍速く、ダウンタイムは3分の1、データ損失は4分の1に抑えられている
  • 特に深刻なのは、レジリエンスが最も低い企業において、30%以上のCIOが自社の対応力を実際より高く評価しており、結果として事業継続に大きなリスクを抱えていることが判明

コメント

Veeamの最高経営責任者(CEO)であるアナンド・エスワラン(Anand Eswaran)は、以下のように述べています。

「データレジリエンスは、企業が生き残るために不可欠です。しかし多くの企業はいまだに手探りの状態で対応を行っています。今回発表したVeeamのデータレジリエンス成熟度モデル(DRMM)は、単なるモデルではなく、企業に対する“警鐘”です。リーダーたちが“願望”を“実行可能な真のレジリエンス”へと変えるために必要なツールとインサイトを提供し、収益や社員、お客様、ブランドを守るのと同じ緊急度で、データを守る取り組みを始められるようにするものです」

「データレジリエンスとは、単にデータを守ることではなく、ビジネス全体を守ることです。障害発生時に業務を止めるか、継続できるか、その違いを生むのがレジリエンスです。身代金を払うかどうかの分かれ道にもなります。また、AIによるイノベーション、コンプライアンス、信頼の確保、そして長期的な業績や競争優位性の基盤にもなるのです」

※詳細は原文をご覧ください

共同調査について

Veeamとマッキンゼーが共同で作成した本レポートは、大手企業のIT・情報セキュリティ・運用部門の上級リーダー500名を対象とした包括的な調査と、50名以上の経営層やITリーダーへのインタビューをもとにまとめられています。本調査は、組織がデータレジリエンスをビジネス戦略の重要な柱として優先すべきことを伝えています。

Veeam Softwareについて

Veeam®は、データレジリエンスにおける世界No.1マーケットリーダーとして、あらゆるビジネスで必要な時に必要な場所ですべてのデータの信頼性と管理を保ちながら、障害から復旧し事業継続を確保すること=ラディカルレジリエンス(根源的なレジリエンス)をミッションに掲げています。

Veeamのソリューションはデータのバックアップ、データリカバリ、データポータビリティ、データセキュリティ、データインテリジェンスを提供し、組織のデータレジリエンスの強化を支援します。またクラウド、仮想、物理、SaaSおよびKubernetes環境を含むIT環境全体にわたって、アプリやデータを常に保護・利用可能にします。Veeamは、米国シアトルに本社を置き、30か国以上で事業所を展開しています。グローバル 2,000の67%を含む55万社以上のお客様の事業継続を支援しています。基盤となるレジリエンスはVeeamから始まります。

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