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Kasten by Veeam、「Kasten K10 V6.0」を発表 Kubernetes環境向けにエンタープライズグレードのランサムウェア保護機能を導入

Veeam Data Platformおよびクラウドネイティブツールとの新たな統合機能や、インテリジェントポリシーを含む新機能の組み合わせを追加し、Kubernetes向けデータ保護の拡張とエンタープライズレベルのランサムウェア検知の向上を目指す

2023年5月23日 - VeeamON:米国フロリダ州 マイアミ開催 - Kubernetes環境向けのバックアップとディザスタリカバリのマーケットリーダーであるKasten by Veeamは、本日、データマネジメントプラットフォームの新バージョン「Kasten K10 V6.0」を発表しました。

今回の新バージョンでは、お客様がクラウドネイティブなデータ保護をより効率的に拡張し、ランサムウェア攻撃からアプリケーションとデータをさらに安全に保護することができるようになります。また、クラウドネイティブの新たな統合機能を追加したアクセス性を向上させる新機能が組み込まれています。

Kubernetesは、コンテナ化された環境で見られる非常に大規模なデプロイメントを管理するために自動化機能を拡張することで、より高い生産性を実現できるように設計されました。Kubernetesは、クラウドネイティブアーキテクチャがアプリケーションの近代化を促進する中で、今や業界のスタンダードとしての地位を獲得しています。現在、ITに費やす予算はひっ迫しており、少ないコストでより多くのことを行うことが求められています。それと同時に、セキュリティの問題はすべての事業セグメントで最重要課題となっています。Veeamが5月24日に発表した「Ransomware 2023 Trends Report」によると、過去12ヶ月間に少なくとも1回のサイバー攻撃を受けた組織はグローバルで全体の85%にのぼります。

Kasten K10 V6.0は、クラウドネイティブ環境での運用効率向上とビジネス回復力の強化を可能にするソリューションです。このソリューションでは新たに、インテリジェントなポリシーによるバックアップとディザスタリカバリの実現、サイバー脅威検知機能の拡張、基盤となるインフラストラクチャのベストオブブリードコンポーネントの選択の自由が加わりました。

Kasten by Veeamの製品担当バイスプレジデントであるガウラヴ・リシ(Gaurav Rishi)は、次のように述べています。

「今日、クラウドネイティブなアプリケーションを導入している企業は、サイバー攻撃から重要な資産を保護する一方で、最も効率的な方法でアプリケーションと基盤インフラをスケーリングする必要があるという2つの問題に直面しています。『Kasten K10 V6.0』は、これらの問題に正面から取り組み、エンタープライズグレードのデータ保護を実現するために、Red Hat OpenShiftを含むエコシステムとより深く統合することにより、バックアップと復旧プロセスのすべての過程におけるインテリジェンスと自動化を提供します。また、お客様が既に使用しているツールやプロセスに合わせることで、作業工程で発生し得る障害を取り除きます」

「Kasten K10 V6.0」の主な新機能

  • エンタープライズグレードのランサムウェア対策

不審なアクティビティの検知機能の向上、イミュータブルなバックアップの提供、即時復旧能力の向上により、企業がプロアクティブなランサムウェア保護戦略を構築できるようにします。本バージョンでは、すべてのイベントログをKubernetes Auditに直接記録することで、脅威検出機能を拡張しています。Kubernetes Auditのログは、インテリジェントな脅威検出ソリューションで網羅的に分析され、異変や不審なアクティビティのパターンを探し、フラグを立てることができます。AWS Secrets Managerと連携してパスコードを保存/取得できるため、K10自体のハード化された安全なディザスタリカバリワークフローをより柔軟に実装することが可能です。また、Kasten K10のKubernetesネイティブポリシーをInfrastructure as Codeに統合して「ガードレール」となることで、リスク軽減、運用の一貫性・自動化を実現できます。

  • 拡張性と効率性が向上

アプリケーションに対するフィンガープリント機能により、新たに導入されたステートフルなアプリケーションを適切なブループリントに自動的にマッピングし、データの正確な一元管理を実現します。これにより、リスクの低減、複雑性の最小化、運用の一貫性の確保、コンプライアンスの強化をサポートし、スケールアップするための基盤を構築します。また、メタデータ変換の改善(環境間でアプリケーションを復元または移行する際に通常必要とされる)、Red Hat OpenShiftの仮想化におけるVM復元ワークフローの簡素化、マルチクラスタのライセンス管理も加わり、より効率的で優れたユーザー体験を提供します。

  • クラウドネイティブの拡張

新しいワークロードやストレージタイプ、ハイブリッドな構成、セキュリティ機能の強化を促進するために、最新のクラウドネイティブソリューションとの統合を展開し続けています。Kasten K10 V6.0は、Kubernetes 1.26、Red Hat OpenShift 4.12、Amazon RDSの新しい組み込みブループリントをサポートし、より広範囲かつ相互運用性を可能にしました。また、このプラットフォームは、Google Cloud Platformでのハイブリッドクラウドのサポートを追加し、VMware Tanzu環境のクロスプラットフォーム復元ターゲットと、Red Hat OpenShiftとKasten K10による新しいCisco Hybrid Cloud CVDを追加しました。また、NetApp ONTAP S3およびDell-EMC ECS S3の新しいストレージオプションを追加することで、より自由な選択とストレージターゲットとの相互運用を実現します。

※「Kasten K10 V6.0」の一般提供は、第二四半期後半を予定しています。

最高技術責任者(CTO) 兼 製品戦略担当シニアバイスプレジデントであるダニー・アラン(Danny Allan)は次のように述べています。

「Kubernetesクラスタの複雑化・高度化により、新しいサービスの導入とそれに対する適切なデータ保護を確保することは困難な作業となっています。『Kasten K10 V6.0』をVeeam Data Platformに統合することで、Kubernetesのデプロイメントの複雑さを減らし、クラウドネイティブ環境での可能性を最大限に発揮することができるようになります。同時にこの新機能は、データ保護とセキュリティの回復力に関して、どちらも必要不可欠なこの時期に倍増させることにも役立ちます」

Kasten by Veeamは、Kubernetesデータのバックアップと復旧におけるリーダー企業として多くの業界に支持されています。今年3月には、2023年版の「GigaOm Radar for Kubernetes Data Protection」で、LeaderとOutperformerの両方で紹介されており、本レポート開始以来3年連続でこのような栄誉を得た唯一のベンダーとなっています。このように、Kasten by Veeamは、2022年度には前年比3桁近い成長率を達成するなど、市場において大きく勢いを増しています。

※その他コメントについては、原文をご覧ください。

Kasten by Veeamについて

Kasten by Veeamは、Kubernetesのバックアップとディザスタリカバリのリーダー企業です。ソリューションは、企業がKubernetes上で自信を持ってアプリケーションを実行するために、Day2データマネジメントの課題解決をサポートします。Kubernetes環境向けに構築されたデータマネジメントプラットフォームであるKasten K10は、企業の運用チームに、バックアップ/リストア、ディザスタリカバリ、アプリケーションモビリティのための使いやすく、拡張性のある、安全なシステムを、最高水準を誇る運用のシンプルさを提供します。Kastenは、Veeam内の独立したKubernetesビジネスユニットです。詳細については、https://www.kasten.io/もしくは、Twitterで@kastenhqをフォローしてください。

Veeam Softwareについて

Veeamは、ハイブリッドクラウドにおけるデータセキュリティ、データ復旧、自由なデータ移行を通じたレジリエンスを企業に提供します。Veeam Data Platformは、クラウド、仮想、物理、SaaSおよびKubernetes環境向けの単一ソリューションで、アプリやデータを常に保護・利用可能にすることで、企業の事業継続を支援しています。Veeamは、米国オハイオ州コロンバスに本社を置き、世界30か国以上で事業所を展開しています。フォーチュン 500の82%以上、グローバル 2,000の72%以上を含む45万社以上のお客様を保護しています。Veeamのグローバルエコシステムには、3万5,000社以上のテクノロジーパートナー、リセラーパートナー、サービスプロバイダー、アライアンスパートナーが含まれています。公式HP(https://www.veeam.com/jp)、LinkedIn(@veeam-software)、Twitter(@veeam_japan