Microsoft SaaS向けVeeam Data Cloudソリューション

Veeam Data Cloud for Microsoft 365およびVeeam Data Cloud for Entra IDは、Veeamが管理する最新のSaaSバックアップソリューションです。Microsoft Exchange、SharePoint、OneDrive、Teams、Entra IDを1つのソリューションで保護します。バックアップインフラストラクチャの管理はVeeamによって行われます。データはお客様が選択したAzureリージョンに保存され、バックアップの作成とリストアの実行はお客様側で全面的に制御できます。最新のシングルユーザーインターフェイスには、Webブラウザからアクセスできます。

Veeamは、転送中および転送後のデータの暗号化、常にマルチファクター認証を使用すること、ユーザーと管理者に対して厳格なセキュリティコントロールを行うことなど、ゼロトラストのアプローチを採用しています。

Veeam Data Cloud for Microsoft 365 + Entra IDには、プライマリバックアップのサービスレベルのイミュータビリティ機能が含まれており、データの保護方法に応じて、追加費用なしで利用できます。バックアップデータは仮想的かつ物理的に隔離された場所に保管されて、Microsoft 365、Microsoft Enta ID、お客様のインフラストラクチャからは分離されます。

また、Microsoft Azureから継承される、ストレージレベルのデータセキュリティのメリットを得ることもできます。いったんバックアップされたデータをユーザー（管理者や攻撃者を含む）が変更、改ざん、削除することはできません。

Veeam Data Cloudではローカル冗長ストレージ（LRS）が使用され、顧客データの3つのコピーがAzureのプライマリリージョン内の3つの独立したディスクにそれぞれ保存されます。

Entra IDユーザーにはどのようなタイプがありますか？

Entra IDでは、ロールと権限に基づいてユーザーをさまざまなタイプに分類できます。Entra ID内の一般的なユーザーのタイプは次のとおりです。

• 外部ユーザー：Entra IDテナント内での共同作業のために招待された組織外のユーザーです。これには、付与された権限に基づいて制限されたアクセスを持つゲストも含まれます。
• メンバーユーザー：割り当てられたロールに基づいてアプリケーションとリソースにアクセスできる組織内の標準ユーザーです。
• サービスアカウント：アプリケーションやサービスにより、リソースを認証してやり取りするために使用される非人間アカウントであり、多くの場合は特定の権限が割り当てられています。

Veeamでは、何をもってEntra IDユーザーとしてカウントしますか？

Veeam Data Cloud for Microsoft Entra IDおよびVeeam Backup for Microsoft Entra IDでは、有効なユーザーのみが必要なライセンス数にカウントされます。ゲストユーザーや無効なユーザーは、Veeamソリューションのライセンス要件には該当しません。

有効なメンバーEntra IDユーザーとは何ですか？

Entra IDが有効なユーザーとは、MicrosoftのEntra Identityプラットフォーム内の、アクティブ化され、組織内のリソースとサービスにアクセスする権限のある個人アカウントを指します。

有効なユーザーは、認証を行い、組織が提供するアプリケーション、データ、およびその他のリソースにアクセスできます。こうしたアカウントには、ユーザー名、メールアドレス、割り当てられたロールなど、アクセスと権限のレベルを決定するさまざまな属性が含まれている場合があります。

組織内の有効なメンバーであるEntra IDユーザーの総数を確認する方法：

管理者は、管理者ログイン情報でEntra ID管理コンソールにログインすることで、組織内の有効なEntra IDユーザーの総数を確認できます。コンソールにログインしたら、「User」をクリックしてユーザーリストにアクセスし、「Status」フィルターを使って有効なユーザーのみを表示させます。有効なユーザーの合計数がユーザーリストの上部に表示されます。

Veeam Data Cloud Premium Bundleのユーザーとしてカウントされるものは何ですか？

Veeam Data Cloud Premiumバンドルでは、Microsoft 365ユーザーの合計数のみがライセンス対象となります。さらに、有効になっているすべてのEntra IDユーザーは、公正使用ポリシーに従い、M365ユーザー総数の最大3倍まで無料でサポートを受けることができます。

Veeam Data Cloudは、SharePoint Online、Exchange Online、OneDrive for Business、Microsoft Teams、Entra IDデータなど、Microsoft 365アカウントに保存されているすべてのデータをバックアップできます。

Veeam Data CloudはAzure Storageを使用して、Microsoft 365とEntra IDの重要なバックアップデータを保護します。多くの場合、組織のデータを保管できる場所は、データ所在地、規制コンプライアンス要件、パフォーマンス最適化に関するニーズによって決まります。Veeamなら世界140ヶ国以上で利用可能な60以上のAzureデータセンターリージョンのいずれかを使用できるため、データの保存場所に関する貴社特有の要件を確実に満たせます。Microsoftのデータセンターマップでは、地域、業界、グローバルコンプライアンス、ディザスタリカバリオプション、持続可能性機能、アベイラビリティゾーン別に利用可能な場所を探索することができます。

EUのお客様は、MicrosoftのEUデータ境界内のデータセンターを選択することで、データがヨーロッパ域内に維持され、データの整合性、セキュリティ、プライバシーに関するヨーロッパの各種規制基準への準拠を維持できます。

Azure Storageでは場所を選択できることに加え、世界トップクラスの回復力とサービスレベルのイミュータビリティ（不変性）が提供されます。Veeam Data Cloudは、プライマリリージョンの単一のデータセンター内で3回のレプリケーションを実行するローカル冗長ストレージ（LRS）を提供します。

Veeam Data Cloud Premium Bundleを利用すると、データの冗長コピーを2つの別個のメディアに保存し、1つは別々の場所に保存することで、データ保護のベストプラクティスの業界標準の3-2-1ルールを満たし、データ消失のリスクを軽減できます。

はい。サービスプロバイダーと企業はマルチテナント環境の管理を通じてバックアップと復元を合理化できます。詳細については、今すぐ弊社までお問い合わせください。

データポータビリティは、Veeamがお客様にお約束する基本原則の1つです。お客様のデータはお客様自身のものであり、将来的にデータ保護のニーズが変わった場合でも、自由にデータを持ち出すことができます。

サービスを終了される場合、Veeamはお客様のデータを30日間保持し、ご要望に応じて転送いたします。Veeamからバックアップデータを取得する際の費用はAzureベースであり、VeeamのAzureサブスクリプションから貴社のAzureサブスクリプションへバックアップデータを転送する場合に適用されます。

Veeam Data Cloud for Microsoft 365は、無料のセルフマネージド型ソリューションであるVeeam Backup for Microsoft 365 Community Editionで読み取り可能なフォーマットでバックアップを保存します。これにより、Veeamからの追加のライセンス費用や関連コストなしに、過去のバックアップデータに対する完全な検索/復元機能を引き続きご利用いただけます。