データ回復力におけるNo.1 グローバルリーダー
CrowdStrikeのコンテンツ更新によって影響を受けるお客様向けのVeeamのガイダンス

VeeamでAzure環境をバックアップし、TCOを30%削減。デジタル変革を推進することで、損害保険業務を保護

損害保険会社は社会的に重要な役割を担っていますので、安心・安全で高品質なサービスを常にお客様にお届けする必要があります。 VeeamによるAzure ネイティブのバックアップ・復元機能を活用することにより、Azureを最適化しながら、保険契約関連業務システムをより高いレベルで保護できるようになります
山田 秀徳氏
損害保険ジャパン株式会社
IT 企画部 システムリスク管理グループ
リーダー

ビジネス上の課題

SOMPOホールディングスの中枢を担う損害保険会社として、火災保険や自動車保険など幅広い領域にわたる保険サービスを展開する損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)。グループのブランドスローガンである「安心・安全・健康のテーマパーク」の下、グローバルなデジタル変革戦略を採用しながら、新たな価値創造に向けた取り組みを全方位で展開している。

その同社の事業活動をIT面から支えているのが、グループ唯一の戦略的IT企業であるSOMPOシステムズだ。

同社 執行役員 ITサービス本部長 田中 久子氏は「当社は、損害保険業務に関する高い知識と技術力をいかし、損保ジャパン社のビジネスを強力に支援する役割を担っています。私達ITサービス本部は、基盤領域の担当ですが、アプリケーション部門と一体になり、常にビジネスを意識した活動を行っています」と語る。

また、同社 ITサービス本部 サーバー運用基盤サービスグループ グループ統括部長 進藤 誠氏も「市場環境やお客様ニーズの変化に即応していく上では、先進デジタル技術の利活用が必要です。当社も持ち前の技術力を発揮し、損保ジャパンやお客さまに貢献していきたいと考えています」と続ける。

今回、同社では、損保ジャパン向け保険契約関連システムのパブリッククラウド移行に着手した。進藤氏はこのシステムの概要を「保険商品の契約から保険料の収納、事故等の受付、保険金の支払いに至るまで、あらゆる業務で本システムが利用されます。万一トラブルに見舞われると、事故や災害に遭われた契約者様への保険金支払いなどに影響を及ぼす可能性がありますので、そのシステム/データを保護することは非常に重要と言えます」と説明する。

元々このシステムは、プライベートクラウド上で構築・運用されていた。しかし、維持運用に掛かるコスト負担が重いことから、将来的な発展性も見据えた上でMicrosoft Azureへの移行を決断。ただし、ここで課題となったのが、システムバックアップをどうするかという点だ。旧バックアップシステムは継続利用できないため、Azureを前提とした新たなシステムを構築する必要に迫られたのである。

Veeam のソリューション

同社では、Azure環境下での最適なシステムバックアップを実現すべく綿密な検討を実施。その結果、導入されたのが、Veeam Backup for Microsoft Azure(以下Veeam)である。VeeamはAzure Blobの各階層にバックアップを自動で階層化し、投資対効果の高い長期の保持を実現する。

進藤氏はVeeamを選んだ理由を「特に大きかったのがコスト削減効果です。今回はAzure Backupとの比較を行ったところ、Veeamのデータ圧縮率が高いのでディスク使用料を抑えることができ、ソフトウェアライセンスに掛かるコストを含めても優位性がありました」と語る。

なお、実際のVeeam導入は、これまでも損保ジャパンのシステム構築に数多く参画している日立製作所が担当している。

導入の成果

  • Veeamの導入によりパブリッククラウドでのバックアップコストを30%削減
    Veeamの導入効果としては、まず製品選定の決め手ともなったコスト削減が挙げられる。Azure Backupを利用した場合と比較して、9年TCOで約30%の費用削減が見込まれるとのこと。パブリッククラウド移行によるコスト削減効果と併せて、インフラのTCO削減に大きく貢献している。なお、プライベートクラウド時代の旧バックアップ環境においては、個々のシステムごとに異なるバックアップツールやストレージが使用されるケースもあった。しかし、今後はVeeamでの統一的なシステムバックアップが行えるため、こうした個別投資も不要となる。
  • ベンダーロックインを回避し、マルチクラウド環境のバックアップを統一
    今回のパブリッククラウド移行ではAzure上にシステムを構築したが、将来的には、Amazon Web ServicesやGoogle Cloud Platformなど他のパブリッククラウドを活用するケースも想定される。Veeamであれば、どのパブリッククラウドでも同一の環境でバックアップ運用を行うことができるので、クラウドベンダーによるロックインを避け、柔軟なマルチクラウド戦略を展開できるようになる。
  • システムを瞬時に・確実にリストアできる環境を構築
    3点目のメリットはシステムを瞬時に・確実にリストアできる環境の構築だ。進藤氏は「今回はシステムバックアップへの適用ですので、システムに変更を加えたタイミングでその都度バックアップを行っています。もし、変更による不具合などが生じた場合も、瞬時に元の環境に戻せるので非常に便利です」と語る。極めて稀ではあるものの、Azure上でリブートを掛けた際にシステムが破損するケースもあるのだという。こうした際にシステムバックアップが存在しないと、また一から構築をやり直しということになりかねない。「システムの規模が大きい場合には、2~3週間程度の期間が掛かることも想定されます。これがVeeamなら数分で済むわけですから、その違いは非常に大きい」と進藤氏は続ける。確実な復旧を行うために、同社ではVeeamのバックアップ/復元検証機能「Veeam DataLabs」も利用しているとのことだ。
  • インフラ全体をカバー。APIを利用してジョブスケジューラとの連携も自動化
    今回の対象となった契約関連業務システムでは、約800台規模のサーバーが稼働していた。これほどの台数のシステムバックアップをすべて完全に取得するのはかなり困難な面もあったという。「これもVeeamを導入したことで、インフラ全体をカバーする網羅的なシステムバックアップが容易に行えます。また、今回のシステムは、定型、非定型なジョブが多数あり、ジョブスケジューラを使って運用しています。VeeamはAPI連携が容易で、ジョブスケジューラと連携し、システムの静止点を担保した整合性あるバックアップの自動化が実現しました」と進藤氏は語る。

このように多くの成果を上げた今回の取り組みだが、同社では今後も引き続きVeeamの活用を進めていく構えだ。「今後ますますデータ量は増加し、データ活用の重要度が増していきます。一方でサイバー攻撃などのリスクは増加し、ランサムウェア対策なども不可欠となりますので、データマネジメントの高度化がインフラの鍵になると考えています」と展望を語る田中氏。

また、同社 ITサービス本部 サーバー運用基盤サービスグループ グループ統括部長 進藤 誠氏も「市場環境やお客様ニーズの変化に即応していく上では、先進デジタル技術の利活用が必要です。当社も持ち前の技術力を発揮し、損保ジャパンやお客さまに貢献していきたいと考えています」と続ける。

企業情報:

損害保険ジャパンは、損害保険事業を核として多彩な保険サービスを展開し、フォーチュン500にランクインしているSOMPOホールディングスの中枢企業である。同グループ最大の事業である国内損害保険事業を担っており、火災保険、自動車保険、自動車損害賠償責任保険、傷害保険、海上保険など、幅広い領域にわたるサービスを個人/法人顧客に対して提供している。2020年に現社名への変更を実施。略称は損保ジャパン。

課題:

損害保険ジャパンでは、これまで同社の契約関連業務に関わるシステム群をプライベートクラウド上で構築・運用していた。今回、同社では、コスト削減などを目的として当該システムをMicrosoft Azureへ移行することを決定。これに伴い、パブリッククラウドに対応した新たなバックアップシステムの導入に取り掛かることとなった。

導入成果:

  • Veeamの導入によりパブリッククラウドでのバックアップコストを30%削減
  • ベンダーロックインを回避し、マルチクラウド環境のバックアップを統一
  •  システムを瞬時に・確実にリストアできる環境を構築
  • インフラ全体をカバー。APIを利用してジョブスケジューラとの連携も自動化