2025年4 月 23 日 - VeeamON 2025:米国カリフォルニア州サンディエゴ発 抄訳 - データレジリエンス分野のグローバルNo.1企業であるVeeam® Software(以下、Veeam)は、米国カリフォ
ルニア州サンディエゴで 4 月 21 日~23 日に開催された年次グローバルカンファレンス「VeeamON 2025」
にて、米CrowdStrikeとのパートナーシップを発表しました。本パートナーシップでは、Veeam Data Platformとの機能連携を共同開発し、重要なデータの包括的な可視化と高度な脅威検知が提供できるようになります。これにより、両社のお客様にとってより安全な環境を確固たるものにし、攻撃を受ける前・最中・事後の脅威を迅速に特定することで、早期対応とセキュアなリカバリ、そして長期的なデータレジリエンスを実現します。
VeeamとCrowdStrikeは、業界をリードするVeeamのデータレジリエンス技術と、AIネイティブのCrowdStrike Falcon® サイバーセキュリティプラットフォームを連携させ、データセキュリティを強化します。これにより、セキュリティ脅威をエンドツーエンドで可視化し、サイバーインシデントによるビジネスへの影響を最小限に抑える、または未然に防ぐことができます。本パートナーシップでは、フルサポートされた連携機能として「Veeam App for CrowdStrike Falcon® LogScale」と「Veeam Data Connector for CrowdStrike Falcon® Next-Gen SIEM」の2種の新機能を提供します。
これらの連携により、Veeam Data PlatformのイベントをCrowdStrike Falconプラットフォームで直接表示することができ、システムアクティビティとセキュリティイベントに対するインサイトを向上させる統合ソリューションを構築できます。これにより、ITチームとセキュリティチームは、サイバーインシデントの検出、防止、対応を効果的に行えるようになります。
重要なデータの可視化を一元管理する
本連携により、Veeam Data PlatformのイベントデータをFalcon LogScaleおよびFalcon Next-Gen SIEMに取り込み、より詳細な可視化と脅威分析の高速化を実現します。VeeamのバックアップインサイトとCrowdStrikeの業界をリードする脅威インテリジェンスおよびエンタープライズ全体でのリアルタイムの可視化を組み合わせることにより、データとバックアップ環境における盲点をなくし、リスクを軽減できます。
Veeam App for Falcon LogScaleには、事前構築されたダッシュボード、自動データ解析、プロアクティブなアラート機能が搭載されており、組織全体にわたる脅威検出と対応を強化します。また、Veeam Backup for Microsoft Entra IDのサポートも追加し、IDベースの脅威とデータインフラストラクチャのアクティビティに関する可視性を強化します。
セキュリティ運用を効率化する
セキュリティチームは、事前定義された検索やスケジュールされたアラートを活用して、関連するセキュリティイベントを迅速に特定し、脅威の探索と対応を強化できます。バックアップ中にリアルタイムで低負荷のスキャン(高度なAIと機械学習により駆動)を実行し、わずかな異常やマルウェアを検出します。
これらのプロアクティブなアラートは、セキュリティオペレーションセンター(SOC)のアナリストに向けて、インシデント対応を迅速化し、進化していく脅威に先手を打つために必要な情報を提供します。
Veeam のエンドツーエンドのサイバーレジリエンス
Veeam Data Platformは、サイバーインシデントの発生前・最中・事後のすべての段階で組織を支援する包括的なエンドツーエンドのサイバーレジリエンスを提供します。
特許出願中のRecon Scannerによるプロアクティブな脅威検出を備え、バックアップが作成される前に潜在的なランサムウェア脅威を特定します。バックアッププロセスの中では、インラインエントロピー分析、シグネチャベースのマルウェアスキャン、IoC検出ツールにより、悪意のあるアクティビティを特定するための多層防御アプローチを実現します。このプラットフォームは、Veeam Threat Hunterを活用して攻撃の範囲を評価し、最後に正常に取得できた復元ポイントを迅速に特定することで、インシデント対応をサポートします。
さらに、Veeam Cyber Secureは、Coveware by Veeamの専門家によるサポートで、ランサムウェアの評価、交渉、リカバリを支援します。このプロアクティブで包括的なアプローチは、サイバーリスクの軽減およびビジネスの中断を最小限に抑え、クラウド、仮想、物理、エンタープライズアプリケーション、非構造化データを含むすべての環境でフルサポートの保護を提供します。※CrowdStrikeユーザーも利用可能です。
提供開始時期
Veeam Data PlatformのAdvancedおよびPremiumユーザーは、CrowdStrike Marketplaceを通じて、グローバルおよび日本で現在利用可能です。
コメント
CrowdStrikeのチーフビジネスオフィサーであるダニエル・バーナード(Daniel Bernard)氏は、次のように述べています。
「サイバー脅威とランサムウェア攻撃の急増は、企業が持つデータに継続的なリスクをもたらしています。Veeamとのパートナーシップにより、業界最高水準のサイバーセキュリティとデータレジリエンスを組み合わせることで、両社のお客様には、リスクを軽減し迅速な復旧を実現する統合防御を提供します。Veeam Data PlatformのイベントをFalcon Next-Gen SIEMに連携することで、セキュリティチームとITチームが攻撃の全体像を把握し、より迅速かつ効果的に対応できる一元化された可視性を実現します」
Veeamの最高収益責任者(CRO)であるジョン・ジェスター(John Jester)は、次のように述べています。
「脅威アクターの89%が組織のバックアップを特に標的にしており、重要なデータ復旧が危険にさらさていると感じています。これらの攻撃に対する包括的な保護を提供するには、戦略的なパートナーシップが不可欠です。そのため、私たちはCrowdStrikeのような業界のリーダーと強力な統合を構築し、お客様がサイバーセキュリティとデータレジリエンスに連携したアプローチを採用できるように支援しています。Veeamは、ランサムウェア攻撃から復旧において、組織のバックアップがクリーンで安全であることを保証するために、Veeam Data Platformにセキュリティ機能を連携して継続的に強化を続けています。業界をリードするVeeam Data Platformのマルウェア検出、侵害の兆候(Indicator of Compromise)検出、およびプロアクティブな脅威評価とCrowdStrikeのAIを活用した機能を組み合わせることで、お客様がバックアップのセキュリティを確保し、データレジリエンスを強化できるよう取り組んでいます」
Veeam®は、データレジリエンスにおける世界No.1マーケットリーダーとして、あらゆるビジネスで必要な時に必要な場所ですべてのデータの信頼性と管理を保ちながら、障害から復旧し事業継続を確保すること=ラディカルレジリエンス(根源的なレジリエンス)をミッションに掲げています。
Veeamのソリューションはデータのバックアップ、データリカバリ、データポータビリティ、データセキュリティ、データインテリジェンスを提供し、組織のデータレジリエンスの強化を支援します。またクラウド、仮想、物理、SaaSおよびKubernetes環境を含むIT環境全体にわたって、アプリやデータを常に保護・利用可能にします。Veeamは、米国シアトルに本社を置き、30か国以上で事業所を展開しています。グローバル 2,000の67%を含む55万社以上のお客様の事業継続を支援しています。基盤となるレジリエンスはVeeamから始まります。