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エージェントはメソッド {ReFs.SetFileIntegrity} の処理に失敗しました。

KB ID: 4381
Product: Veeam Backup & Replication | 9.5 | 10 | 11 | 12 | 12.1 | 12.2
Published: 2022-11-18
Last Modified: 2024-09-23
Languages: EN
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問題の内容

バックアップまたはバックアップコピージョブが失敗し、次のエラーメッセージが表示されます:

Error: Incorrect function. Agent failed to process method {ReFs.SetFileIntegrity}.
Refs Set integrity
ジョブがクラウドリポジトリをターゲットにしているときにこのエラーが発生した場合、VCSP(Veeam Cloud Service Provider)側において、そのクラウドコネクトサーバー上でこのKB記事に示されたソリューションを確認、実行する必要があります。

原因

このエラーは、Veeam Backup & Replicationが、ジョブが使用しようとしているリポジトリに Fast Clone (高速クローン)機能との互換性があるとみなしているけれど、実際に使用されているストレージにはそれがない場合に発生します。

解決方法

この問題は2つの異なるシナリオで発生することが確認されています:

シナリオ1: ジョブが SMB/CIFSリポジトリをターゲットにしている場合

SMB共有がリポジトリとしてVeeam Backup & Replicationに追加される際、そのSMB共有が持つ特定の機能をアドバタイズする場合、Veeam Backup & ReplicationはリポジトリをFast Cloneと互換性があるとみなします。SMB共有はFast Cloneをサポートしますが、そのためには特定の要件があります。まれに、Veeam Backup & Replicationは、報告されたSMB共有の機能に基づいて、SMB共有がFast Cloneと互換性があるとみなしますが、実際にはNASのベースとなるストレージにはFast Cloneと互換性がない場合があります。

この問題は、Synology デバイスで最も頻繁に発生することが確認されていますが、他の NAS デバイスも影響を受ける可能性があります。

SMBにおいてFast Cloneを無効にするレジストリ設定

以下のレジストリ値はVeeam Backup & ReplicationがSMB共有でFast Cloneを使用しないようにします。
これはVeeam Backup Server上で設定する必要があります。

キーの場所: HKLM\SOFTWARE\Veeam\Veeam Backup and Replication\
値の名前: UseCifsVirtualSynthetic
値のタイプ: DWORD (32ビット) 値
値のデータ: 0

0 = SMB共有においてFast Cloneの使用を無効にします。
1 = SMB 共有においてFast Cloneの使用を有効にします。

注意:

  • この値は次のジョブ実行時に有効になります。Veeamサービスを再起動する必要はありません。
  • この設定はすべてのSMBリポジトリに対してFast Clone機能を無効にします。

 

SMBにおいてFast Cloneを無効にするレジストリ値を作成するPowerShell Cmdlet:

New-ItemProperty -Path 'HKLM:\SOFTWARE\Veeam\Veeam Backup and Replication\' -Name 'UseCifsVirtualSynthetic' -Value '0' -PropertyType DWORD -Force
デフォルト設定に戻すPowerShellコマンドレット:
Remove-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Veeam\Veeam Backup and Replication\" -Name "UseCifsVirtualSynthetic"

シナリオ2: ジョブが Windowsリポジトリをターゲットにしている場合

Windows RepositoryがVeeam Backup & Replicationに追加されると、ソフトウェアはファイルシステムがReFSかどうかをチェックし、ReFSの場合、Fast Clone互換性があるとみなします。何らかの理由で、ベースとなるファイルシステムが後にNTFSに変更された場合、そのリポジトリをターゲットとするジョブは引き続きFast Cloneを使用しようとします(ReFS Integrity Streamsを有効にします)。

Veeam Backup & ReplicationにFast Cloneの互換性を再チェックさせることで問題を解決します:

  1. リポジトリを編集します
  2. Finishボタンをクリックします。

リポジトリの編集を開始し、Veeam Backup & ReplicationにファイルシステムとFast Cloneとの互換性の有無を再チェックさせると、ジョブはReFS Integrity Streamsを有効にしようとする試みを止めます。

その他の情報

以下のレジストリ 値は、「Agent failed to process method {ReFs.SetFileIntegrity}」というエラーメッセージを調査しているときによく見つかるため、このKBで文書化しています。ここで文書化する意図は、その使用を推奨することではなく、その目的を明確にし、誤用を防ぐことです。

このレジストリ値はVeeam Backup & ReplicationがWindowsリポジトリでFast Cloneを使用するかどうかを制御するもので、SMB/CIFSリポジトリには関係ありません。これはReFSが採用されたリポジトリが使用されているが、ユーザがVeeam Backup & ReplicationにFast Cloneを使用させたくない稀なケースのために作成されました。

ほとんどのケースではこのレジストリの値を作成すべきではありません。Veeam Backup & ReplicationはReFSボリュームがWindowsリポジトリとして追加されたことを検出した場合のみ、Fast Cloneを使用します。上記の解決策セクション(シナリオ2)に記載されているように、Windowsリポジトリを編集し、[Finish]をクリックするだけで、Fast Clone機能の有無が再評価されます。

ReFSボリュームにおいてFast Cloneを無効にするには、次のレジストリ値を設定します。

キーの場所: HKLM\SOFTWARE\Veeam\Veeam Backup and Replication\
値の名前: RefsVirtualSyntheticDisabled
値のタイプ: DWORD (32ビット) 値
値のデータ: 1

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