【導入事例】日本赤十字社大津赤十字病院~院内仮想化基盤のバックアップをVeeamに統合サイロ化を解消し内製化による迅速対応を可能に~

「Veeam を導入したことで、これまでベンダー任せだったバックアップ運用の内製化と可視化が実現できました。ファイルのリストア作業なども日本語ポータルで簡単に行えるので、安心感は格段に向上しました。今後は取得したバックアップデータを BCP 対策やセキュリティ強化にも役立てていきます」

日本赤十字社 大津赤十字病院
事務部 医療情報課長 兼 情報システム係長 兼 診療支援係長
橋本 智広氏

導入成果>
バックアップ運用のサイロ化/ブラックボックス化を解消
・内製化によりファイルリストアに要する時間を最大約 1日から数分に短縮
・物理サーバーも含めたバックアップの全体最適化や運用改善を加速
BCP 対策やセキュリティ強 化にもバックアップデータを活用

Veeam のソリューション

 新たなバックアップ製品の選定にあたっては、「システム/データのバックアップが確
実に行えること」「現在の状況が一元的に把握できること」「短時間でバックアップ処理
が行えること」「ユーザー自身の手で簡単にリストアが行えること」などの要件が掲げら
れた。

 これらを満たすものとして採用されたのが「Veeam® Backup & ReplicationTM(以下
Veeam)」である。仮想化基盤上の様々なシステム群をシンプルにバックアップできる
上に、災害対策用にレプリケーションを行う際にも追加ライセンスは不要。さらには、
直感的な操作性を有する日本語対応ポータル「Veeam Backup Enterprise Manager」
が提供されている点も大きな決め手となった。

導入の効果

  • バックアップ運用のサイロ化/ブラックボックス化を解消
    従来の環境では、前述の通り各部門システムを導入したベンダーがバックアップ運用
    も行っていた。このため、具体的にどのサーバーがどのようにバックアップされている
    のか、病院側では把握できなかった。もし、データしかバックアップされていなかった
    場合には、障害発生時のシステム復旧に相当な時間が掛かるおそれもあった。しかし、
    Veeam 導入後は、バックアップ対象となる仮想サーバー群のイメージバックアップを
    日次で確実に取得することが可能に。橋本氏は「これにより、抜け・漏れのないバックアッ
    プが実現。また、環境全体が可視化され、バックアップ運用のサイロ化/ブラックボッ
    クス化を解消できたことも大きな成果と言えます」と語る。
  • 内製化によりファイルリストアに要する時間を最大約 1 日から数分に短縮
    2 点目のメリットは、バックアップ/リストアの作業時間を大幅に短縮できた点だ。たと
    えば、誤削除したファイルの復旧を行う場合、以前は各ベンダーに対応依頼する必要が
    あった。すぐに対応してくれれば問題はないが、先方の都合によっては翌日になるケース
    も想定された。「その点、現在では、Veeam Backup Enterprise Manager を用いて、
    院内でリストア作業を行うことができます。実際に、Veeam 導入直後にファイルの誤削
    除があり、復旧の要望があったのですが、ほんの数分程度で必要なファイルをリストア
    できました」と松本氏は語る。Veeam Backup Enterprise Manager の使い勝手につ
    いても、高く評価しているとのこと。松本氏は「こうした管理ツールを院内で使用するの
    は初めてですが、GUI が分かりやすいので直感的に操作が行えます。担当者が自分で簡
    単に作業できるということは、運用管理の内製化を進めていく上でも大きな強みとなりま
    す」と続ける。また、バックアップに掛かる時間についても、Veeam の増分バックアッ
    プ機能を活用することで、最大約1/10 程度にまで短縮できたとのことだ。
  • 物理サーバーも含めたバックアップの全体最適化や運用改善を加速
    現在同病院では、検査システム、調剤システム、歯科/眼科カルテ、ファイルサーバー、
    統合DWHなど、部門システムの約7割をVeeamでバックアップしている。さらに今後も、
    バックアップ対象のシステムを順次広げていく考えだ。「基本的に仮想サーバーのバック
    アップについては、可能な限りVeeam に統合していきたい。また、物理環境のバックアッ
    プにも対応しているとのことなので、Oracle DB のバックアップも Veeam に移行でき
    れば」と橋本氏は語る。Veeam ユニバーサルライセンス(VUL)は、仮想・物理を問
    わず使用可能なので、将来のニーズに応じて柔軟に使用変更が可能。これにより、バッ
    クアップの全体最適化や運用改善がさらに進んでいく見込みだ。
  • BCP 対策やセキュリティ強化にもバックアップデータを活用
    Veeam を導入したことで、セキュリティ強化や BCP 対策の面でも大きな効果が生ま
    れている。「近年では医療機関がサイバー攻撃の対象となるケースも多く、ランサムウェ
    アによる被害なども報告されています。こうした事態に備える上でも、しっかりとした
    データ保全体制を築けたことは重要です」と橋本氏は語る。また、現在同病院では、災
    害対策を視野に入れ、パブリック・クラウドを用いた遠隔バックアップも検討中だが、
    Veeam であればこうしたニーズにも速やかに対応することが可能だ。

 

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