近年、ランサムウェア攻撃の標的がバックアップデータにまで及ぶ中、企業のデータ保護対策はますます複雑化・喫緊の課題となっています。そんな中、注目を集めているのが、Veeamが提供するクラウドバックアップソリューション「Veeam Data Cloud Vault（以下、Vault）」です。
Vaultは、Microsoft Azure上に構築されたフルマネージド型のクラウドストレージで、Veeam Data Platformとの統合により、セキュアかつスケーラブルなバックアップ環境を提供します。最大の特長は、イミュータブル（改ざん不可）なストレージを標準機能として搭載している点。これにより、ランサムウェアによるデータ改ざんリスクを大幅に軽減できます。
また、Vaultは「32110ルール」に完全準拠。これは、3つのコピー、2種類のメディア、1つの遠隔地保管、1つのイミュータブル領域、0件のリカバリエラーを目指すという、Veeam独自のデータ保護戦略です。さらに、暗号化やエアギャップの実装も容易で、ゼロトラスト時代にふさわしい堅牢な設計となっています。
導入も非常にシンプルで、専門知識がなくても5分以内にセットアップ可能。ストレージ容量は無制限で、APIコールやイグレス費用もすべて含まれたオールインクルーシブ価格で提供されるため、予期せぬコストの発生も防げます。
エディションは「Foundation」と「Advanced」の2種類。セカンダリーバックアップに適したFoundationに対し、Advancedはプライマリーバックアップにも対応し、無制限のリストアが可能です。さらに、2025年5月には日本リージョン開設され、国内での本格展開がはじまりました。
データ保護の新たなスタンダードとして、Vaultの導入をぜひご検討ください。
