Microsoft 365(M365)は、ビジネスに欠かせないクラウドサービスですが、そのデータ保護について誤解している企業も少なくありません。多くの方が「Microsoftがすべてのデータを守ってくれる」と思いがちですが、実際にはインフラの可用性はMicrosoftの責任、データの保護はユーザーの責任です。
なぜM365のバックアップが必要なのか?
- サイバー攻撃や誤削除への備え
- コンプライアンス対応
- Microsoftの保持期間を超える長期保存
- 退職者データの保全
実際、2028年までにSaaSアプリのバックアップを優先事項とする企業は75%にのぼるという調査結果もあります。
バックアップの選択肢とポイント
M365のバックアップソリューションには主に以下の3つの形態があります:
- ソフトウェア型:自由度が高いが、インフラ管理が必要
- BaaS(Backup as a Service)型:手軽に導入可能でSaaSとの親和性が高い
- マネージド型BaaS:運用まで委託でき、最も手間がかからない
バックアップソリューションの選定時には、RPO(復旧時点目標)やRTO(復旧時間目標)、保持期間の柔軟性、リストアの多様性、検索機能の有無なども重要な検討ポイントです。
Veeamのソリューション:Veeam Data Cloud for Microsoft 365
Veeamは、M365向けに3つのプランを提供しています:
- Flex:データをMicrosoft 365の外に保管し、無期限保持も可能
- Express:MicrosoftのAPIを活用し、超高速なバックアップとリストアを実現
- Premium:FlexとExpressの両方を利用可能
これらは、セルフサービス型リストアやロールベースのアクセス制御、高度な検索機能など、運用効率を高める機能も充実しています。
まとめ
Microsoft 365のデータ保護は、もはや「あると安心」ではなく「必要不可欠」です。自社の要件に合ったバックアップ戦略を立て、信頼できるソリューションを選ぶことが、ビジネス継続性の鍵となります。