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T&D情報システム

太陽生命保険株式会社 Veeamソリューションで「仮想ネイティ ブ」環境を確実かつ高速にバックアッ プし、新サービスの提供を迅速化

Company:

1893年に創業した太陽生命保険は、 高品質の商品・サービスを通じて人 と社会に貢献するというビジョンを掲 げ、一般の家庭市場で強い支持を 獲得してきました。また2004年から は、大同生命およびT&Dフィナンシ ャル生命とともに、T&D保険グルー プとして歩み始めています。それと 相前後して、高齢化社会の到来や 社会ニーズの変化を踏まえ、主力を 「貯蓄性」の商品から「保障性」の商 品へとシフトし、新たな市場を開拓し てきました。契約加入手続きのペー パーレス化・キャッシュレス化を含む カスタマーサポートの向上にも積極 的に取り組んでいます。内勤職員数 約2,500名、営業職員約8,900名。

Challenge:

ITを活用し、付加価値の高い新規 サービスをいち早く実現するため VMwareを導入し、バックアップのた めVMwareのツールや商用ソフトウェ アを採用したが、仮想環境が増えて いくにつれ、バックアップ時間の増大 や処理が不安定になるという問題が 発生した。バックアップ設計もシステ ムごとにばらばらで、「迅速にリソー スを用意できる」という仮想環境なら ではのメリットを十分に享受できない 状態だった。

Results:

  • バックアップ/復元ソリューションを 均質化、新商品・サービス開発環 境の素早いデータ復帰を実現
  • 仮想化環境を前提とした新たな運 用形態を実現し、データ保護能力 を強化
  • バックアップ・メニューを標準化、 ビジネス要求への対応時間を短縮

ビジネス上の課題

日本がかつてない高齢化社会に突入しつつある中、介護や認知症治療といった社 会的ニーズを先取りしてユニークな保険商品を提供している太陽生命保険。よりよ い商品やサービスを開発し、素早く顧客に提供できる原動力の1つが、ITを積極的 に活用した業務改革だ。

太陽生命保険のIT企画部 部長 池田睦氏が「人や制度の面だけでなく、ITをうまく 使ってより付加価値の高い商品やサービスを作り、競争力を高めていくことを経営 層も意識しています」と語るように、同社はITインフラの構築・運用を担うT&D情報 システムとともに、業務効率化や顧客満足度向上を支援するさまざまなテクノロジ ーを採用してきた。

その一例が、業界に先駆けての仮想化技術の導入だ。2000年代前半、サーバー の性能向上にともなって、CPUをはじめとするサーバーリソースの利用率に「余裕」 が出始めた。これをフル活用できないかと考えた池田氏らは、業務利用には時期尚 早というイメージの強かった仮想化技術に着目。金融・保険業界はもちろん、全業 界を見渡してもごく早い時期にVMwareをまず基幹システム以外の領域で導入した。

しかし、仮想基盤の運用に常につきまとってきた悩みが1つあった。システムのバッ クアップだ。「仮想化によって、物理サーバーに障害が発生した際でも可用性を維 持できるようになり、運用のレベルは一段上がっていました」(T&D情報システム テ クニカルサポート一部 IT基盤管理一課 マネージャー 谷口暢哉氏)。だがそれでも、 万一に備えたバックアップは不可欠だ。

太陽生命保険では当初、VMwareが提供する「VMware Data Recovery」やサードパ ーティ製ツールを活用してシステムやデータのバックアップを行っていた。だが仮 想基盤が安定して動作することが分かって適用範囲が広がり、仮想マシン数が数 十台規模に増加すると、バックアップにかかる時間が長引くだけでなく、徐々に動 作が不安定になってきたという。

「バッチ処理との兼ね合いもあり、夜中から始業時間前までにバックアップを取らな ければなりませんが、容量の大きいサーバーでは時間がギリギリまでかかることも ありました。また、1台だけでなく複数の仮想サーバーを並行して取ろうとすると、さ らにパフォーマンスが落ちるという問題に直面していました」(T&D情報システムテ クニカルサポート一部 IT基盤管理一課 五十嵐裕二氏)。

Veeamのソリューション

いち早く全社的な仮想基盤を実現したがゆえに、いち早く新たな問題に直面するこ とになった太陽生命保険とT&D情報システムでは、バックアップ・システムの改善を 2012年の年間計画に組み込んで自力で情報収集を開始した。そこで巡り会ったの がVeeamのアヴェイラビリティソリューションだった。

「仮想基盤の拡大に伴ってバックアップにまつわる課題が浮上してきまし た。VMware Data Recoveryと同じような仕組みでバックアップを取得できるソリュー ションがないかと探し、見つけたのがVeeamでした」(T&D情報システム テクニカル サポート一部 IT基盤管理一課 居林直樹氏)。

重視したポイントの1つは、仮想化、VMwareを前提にしたツールということだ。「せっ かく仮想化しているのだから、そのメリットを最大限に生かしたいと考えました。仮想 化を前提とした製品ならば、ちょっとした部分の最適化にも差が出るでしょうし、逆に 仮想の世界では不要な、余計な機能もないと考えました」(谷口氏)。

とはいえ、過去採用してきたツールのように、規模の拡大に伴って不安定になって は意味がない。そこでT&D情報システムではさまざまな条件下でのバックアップを 想定して事前検証を重ねたが、結果は上々だったという。

「最初のテストで約40GBのデータをバックアップしたら10分の1ほどのサイズになっ てしまい、本当に大丈夫かと驚きました」(谷口氏)、「バックアップ取得時間も数十 分単位と、これまでに比べ非常に短かったので、何度も取得してはリストアして、デ ータが壊れていないか、きちんと動作するか確かめましたが、全く問題なく、安心し て使えると確信しました」(五十嵐氏)。

VMwareのバックアップの仕組みに対応し、インスタント・リカバリなど、「仮想環境向 けの、かゆいところに手の届く機能が多数あった」(谷口氏)ことも評価し、採用を決 定。2014年3月から全国143の支社で「Veeam Backup & Replication Enterprise」の導 入を開始した。

導入の成果

  • バックアップ/復元ソリューションを均質化、新商品・サービス開発環境の素早い データ復帰を実現
    現在Veeam Backup & Replicationは太陽生命保険の全155拠点で稼動してい る。実は仮想基盤の導入後も、一部のシステムについては、スナップショットでは なく昔ながらの方式でバックアップを取得していた。だがエージェントレスで導入 できるVeeam Backup & Replicationによって、こうした部分も含め全ての仮想マシ ンをカバー。複数のバックアップ・サーバーを一台に集約し、Veeamという1つのツ ールで、シンプルな手順で確実にバックアップが取得可能となり、均質化できた。
    「実際に、容量が大きくしかも重要度の高いサーバーに障害が発生し、バックア ップからの復旧が求められたことがありました。もし以前のバックアップ製品だっ たならば、『リストアするのに今日いっぱいかかります』となっていたでしょう。け れどVeeamでは復旧処理が非常に早く行えただけでなく、午前中だけで複数時 点の状態を復旧させ、このうちどのタイミングで問題が発生したかを見ることで 原因の切り分けも素早く進めることができました。この一件を機に、Veeamに対 する信頼が一気に高まりました」(居林氏)。
    また、商品・サービスの開発環境についても、Veeamという単一の仕組みで、簡単 にバックアップを取得できるようにした。「本番環境ほどではないにせよ、新規サ ービスの開発環境に障害があれば、影響はゼロとはいえません。バックアップを 取って万一に備えるようにしたことで、スタッフは安心して開発作業にあたれるよ うになり、結果として会社としての機会損失を大幅に減らせています」(池田氏) 。
  • 仮想化環境を前提とした新たな運用形態を実現し、データ保護能力を強化
    Veeamという仮想化環境を前提としたソリューションを導入することで、従来から の物理の仕組みを踏襲したやり方とは全く異なる、「仮想ネイティブ」という新し い考え方でITインフラを運用できるようになった。インスタント・リカバリ機能を使 うことで、物理の世界では想像もつかなかったスピードでのリストアが可能になっ たのは、その一例だ。
    またVeeam導入前は、バックアップ・イメージ・ファイルの破損も想定し、二世代 分のデータを必ず維持するために三世代分の容量を用意するルールで運用し ていた。しかし、スナップショットを前提としたVeeamでは、そうしたルールを超越 してリストアが行える。仮に長期休暇中にランサムウェアに感染してしまうといっ た事態が起きても、10世代以上さかのぼってリストアすることも理論上可能で、「 物理的な容量の壁などに遮られることなく、10年前には考えられなかった柔軟な バックアップや運用に踏み出せています」(谷口氏)。
  • バックアップ・メニューを標準化、ビジネス要求への対応時間を短縮
    太陽生命保険ではVeeam導入以前から進めてきた仮想化によって、インフラの準 備にかかる時間を大幅に短縮してきた。仮想化以前は、サーバーを発注し、モノ が届いてからセットアップして……という作業に数カ月単位の時間を要していたの に対し、仮想環境では2週間程度に短縮できている。実作業が数クリックで終わる 上、必要なCPUやメモリ、ディスク容量を標準化し、メニュー化することで構築作業 を簡素化しているからだ。
    ここにVeeamが加わったことで、仮想基盤のバックアップを安定して高速に取得でき る環境がはじめて整った。そこで次は、バックアップ設計もリソース設計同様に標準 化し、「毎日全てのデータを取る」「差分データだけ取る」といった具合にいくつかの メニューを用意することで、準備期間のさらなる短縮化を図っている。「バックアップ までも均質化したことで、設計時間が短くなって、結果的に新サービスをお客様に 提供するまでの時間も短縮できています。この効果は計り知れません」(谷口氏)。
    インフラ構築が簡素化されたことで、仮想サーバーの数は毎年20台ほどのペース で増加しており、現在の約180台から7年後には300台を超えると見込んでいる。 仮想サーバーの急増にともなって、新たな課題と捉えているのが運用管理の強化 だ。各仮想サーバーの状態を「見える化」し、障害が発生する前にプロアクティブ に手を打つことで、サービスレベルをさらに引き上げたいと考えている。それが可 能になったのも、Veeamの導入によって、個々のファイル損失などの対応に労力 をかける必要がなくなり、ITチームが業務を支援し価値を生み出すという本来の業 務に専念できる環境が整ったからだ。
    「これまでは運用の質を高める以前の話で、当たり前のバックアップができていませ んでした。Veeamの導入でその課題を改善できたことで、やっと前に進むことができ ます」(谷口氏)。現在両社は、クラウド移行も視野に入れつつ仮想基盤の再構築 を進めているが、そこでもVeeamを採用し、引き続き仮想ネイティブを推進していく。
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