クラウド活用が進む現代において、Microsoft 365のようなSaaSアプリケーションのデータ保護は、企業の事業継続やセキュリティ対策の要となっています。中でもVeeamは、業界トップシェアを誇る信頼のデータ保護ソリューションを提供し、進化を続けています。本記事では、Microsoft 365バックアップの最新事情とVeeamの提供する豊富な選択肢、それぞれのメリットや新機能を詳しく解説します。
1. 3つのバックアップ形態で“データの自由”を実現
Veeamは、Microsoft 365データ保護のために三つの主要な方法を用意しています。
- バックアップソフトウェア型(Veeam Backup for Microsoft 365)
お客様自身でインフラを用意し、ソフトウェアをインストール・管理する方式。最大の自由度とカスタマイズ性が魅力です。 - クラウドサービス型(Veeam Data Cloud for Microsoft 365)
Veeamがホスティングするバックアップサービスを利用。運用の手間を大幅に削減できます。 - サービスプロバイダー経由
提携サービスプロバイダー様がVeeam製品を活用して提供するマネージドサービス。サービスプロバイダー様はバックアップソフトウェア型のVeeam Backup for Microsoft 365だけでなく、クラウドサービス型のVeeam Data Cloud for Microsoft 365を利用したサービス提供が可能です。
これらの選択肢により、企業の規模や運用方針に合わせて最適なバックアップ戦略を構築できます。
2. VB365が選ばれる理由と新機能
Veeam Backup for Microsoft 365は、2016年の提供開始以来、2100万以上のユーザーを保護し続けています。その強みは以下の通りです。
- インフラ選択の自由度
オンプレミスでもクラウドでも、好きなインフラとストレージを選択可能。データを手元に確実に残せます。 - 柔軟なバックアップ・リストア
50以上の多彩な復元オプションで、アイテム単位のリストアや一括リストアが可能。検索・フィルター機能も強化。 - 業界最先端のセキュリティ
ゼロトラストを意識した設計で、イミュータブル(消せない)バックアップや複数レジリエンスゾーンの活用が可能。2024年リリースのバージョン8では、一次バックアップにもイミュータビリティが適用可能になりました。 - Linux対応やプロキシプールなど運用性向上
Linuxプロキシ対応やプロキシプールによる柔軟なスケーリング、パフォーマンス向上を実現。
3. バックアップサービス型のメリット
Veeam Data Cloud for Microsoft 365などのサービス型バックアップ(BaaS)は、運用やインフラ管理をVeeamに任せられる点が最大のメリットです。
- 無制限ストレージでデータ量増大にも柔軟対応
- 予算計画しやすいユーザー単位課金
- バージョンアップやパッチ適用も自動化
- 直感的なUIとシンプルな操作性で、専門知識不要
4. Microsoft 365 Backup Storage連携でさらに進化
2024年には、Microsoft 365 Backup Storageとの連携が強化された「Express」プランも登場。Microsoft社のネイティブバックアップ基盤を活用し、超高速バックアップ&リストア、ノースロットリング(速度制限なし)を実現。ディザスタリカバリーやランサムウェア被害からの大規模一括リストアにも最適です。
また、Veeamのコンソールから同一テナント内で複数プラン(Flex/Express/Premium)を併用できるため、用途や部門ごとに最適な保護レベルを柔軟に設計できます。
5. セキュリティ・コンプライアンス・運用負荷軽減
RBAC(ロールベースアクセス制御)やMFA(二要素認証)など、企業のセキュリティ要件に対応。
- 監査ログやユーザーアクティビティ追跡も強化
- コンプライアンスモード/ガバナンスモードの選択で、規制や運用方針にも柔軟に対応
まとめ
Microsoft 365のデータは、今や多くの組織にとってビジネスの根幹です。Veeamは、そのデータを「自由・安全・柔軟」に守るための最強パートナーです。バックアップ戦略を見直す際は、ぜひVeeamの各種ソリューションを比較・検討してみてください。