先日、Veeam KastenはGigaOm Radarの「Kubernetes Protection」部門で5度目となるリーダーおよびアウトパフォーマーに選出されました。最も高性能なVeeam Kasten v8.0のリリースにより、Kubernetesのデータ回復力の水準がさらに引き上げられました。Kubernetesの利用に取り組むVeeamのお客様、パートナー、法人のお客様のためのパワフルな新機能について詳しく解説します。お好きなお飲み物を片手に、優れた新機能の詳細をご確認ください。
最先端の仮想化によるエンタープライズスケールの実現
Veeamは、すべての組織が独自の道を歩んでいることを理解しています。そのため、当社のソリューションは、お客様の現在の状況に対応し、お客様が目指す場所に到達できるように設計されています。最先端の仮想化は、クラウドネイティブな最新のアプローチを採用してコスト効率とアジリティの向上を目指すエンタープライズにとって欠かせないプロセスです。Red Hat OpenShiftとのパートナーシップは、仮想マシン(VM)とコンテナがシームレスに共存できる統合プラットフォームを提供することで、このビジョンを実証するものです。これにより、一貫性のある管理、パフォーマンス、安定性を確保することができます。これらはすべて、進化し続ける今日のデジタル環境で成功するための道のりに不可欠なマイルストーンです。
Kubernetes上のVMのためのデータ復元の合理化
特にデータの復元では、時間が重要です。KubeVirt VMのファイルレベルの復元が利用できるようになりました。リストアを高速化でき、面倒な手動対応策を排除できます。この機能により、VMクローン全体をリストアするのではなく、個々のファイルをバックアップから復元するプロセスが合理化されます。これは、OpenShift Virtualizationなどのソリューションを採用している企業では特に重要です。
新しいVMダッシュボードによる使いやすい操作
シンプルさが鍵であり、残念ながらKubernetesユーザーにとっては珍しいことです。だからこそ、Veeam Kastenは複雑さを解消してユーザーエクスペリエンスを高め、Kubernetesエンドユーザーに快適に操作していただくことに焦点を当てています。新しいVMダッシュボードでは、クラスターの名前空間全体についてワークロード中心のビューが表示されるため、各VMのKubernetesに依存するリソースを識別するプロセスが簡素化されます。また、バックアップの整合性の構成も容易です。

大規模な運用を容易に
大規模な環境の管理負担を軽減しましょう。Veeam Kastenの最新のポリシーページでは、複数のポリシーを統合テーブルビューにまとめて、簡素化することができます。検索とフィルタリングの強化に加えて、ポリシーの最新の実行時間とステータスを素早く確認することで、データ保護の状況を一目で簡単に評価できるようになりました。Veeam Kastenは2週間ごとにアップデートされるため、継続的な機能拡張にご注目ください。

全面的なセキュリティ

サイバー脅威が進化するにつれて、防御も進化する必要があります。ランサムウェア攻撃はかつてないほどのスピードと巧妙さを増しており、組織にとって大きな脅威となっています。実際に、Veeamの『2025 リスクから回復力へ』レポートによれば、89%の組織が脅威アクターによってバックアップリポジトリが標的とされ、69%の企業が少なくとも1回はランサムウェア攻撃の影響を受けて、暗号化やデータ窃取が発生したことが明らかになっています。Veeam Kastenでは、米海軍といったお客様からの信頼を得て、サイバー回復力への大規模かつ継続的な投資を通じて、堅牢な保護と復元の機能を確保しています。以下のセクションでは、このリリースで導入された最新機能のいくつかを確認しましょう。
クロスクラスター移行のための安全なセルフサービスデータ運用の強化
名前空間の所有者が簡単にインポートとリストアのポリシーを作成できるようにすることで、重要な課題に対処しました。つまり、管理者以外のユーザーでもデータの移行、インポート、リストアを安全に実行し、ディザスタリカバリ(DR)、開発/テスト、アプリケーションの移行などの重要なワークフローをサポートできるようになりました。Veeam Kastenでは、KubernetesのパワフルなValidating Admission Policy(VAP)構造を利用することで、データ運用の開始前に、コンプライアンスに準拠した承認済みのアクションのみが実行されるようにしています。この機能は管理者アクセスを制限することでセキュリティを強化し、機密データを保護すると同時に、運用効率を損なわないようにします。
データ暗号化キーローテーションの効率的な管理
最新のアップデートでは、キー管理を簡素化し、高度な暗号化標準を採用して、優れたセキュリティを提供しています。Veeamではパスキー管理における「使用中」フラグの必要性を排除することで、シームレスなキーローテーションを促進してセットアップを合理化し、エラーを最小限に抑えます。これは、今日の脅威の状況下で非常に重要な側面となります。また、Veeam KastenはAWSカスタマーマネージドキー(CMK)、HashiCorp Vault Transit Secrets Engine、Kubernetes Secrets Managementとの統合もサポートしており、堅牢で使いやすいセキュリティプラクティスを実現します。
特権の削減、コンプライアンスの強化
Veeam Kastenは、バックアップと復元のタスクを処理する重要なサービス専用の、選択的な昇格された権限で動作するようになりました。このアプローチでは、脆弱性を軽減し、特権昇格の機会を大幅に減らすことでセキュリティ体制を強化する低特権サービスモデルを採用しています。昇格されたアクセス権限を重要な機能に集中させることで、Veeam Kastenは環境を安全で回復力のある状態に維持できます。
さらに、Veeam Kastenは、業界初のKubernetesネイティブなISO/IEC 27001準拠のデータ保護コードベースとなりました。FIPS 140-3コンプライアンスに加えてISO/IEC 27001コードへのコンプライアンスにより、データの整合性、機密性、アベイラビリティが信頼のもとに確実に保護されます。

Platform One Solutions Marketplaceでのアベイラビリティ
Veeam Kastenは、P1ソリューションマーケットプレイスで「Awardable」と評価されました。これは、セキュリティを第一に設計するというVeeamのコミットメントを裏付けるものであり、PlatformOne IronBankにおけるVeeamのプレゼンスを補完するものです。P1 Marketplaceは、ミッション対応のツールとサービスの一元化されたハブとして機能することで、政府のニーズと業界の専門知識を橋渡しするように設計されています。「Awardable」なソリューションは厳格な評価と競争的選択を経るため、マーケットプレイスのアカウント所有者はBig Bangを介して導入準備の整ったツールにシームレスかつ確実にアクセスすることができます。
政府機関のお客様は、p1-marketplace.comでアカウントを作成できます

選択の自由:貴社のニーズに合わせたソリューション
Veeamでは、特にKubernetesのデータ保護においては、お客様に選択の自由を提供することが有意義な支援であると考えています。つまり、様々なKubernetesディストリビューション、導入モデル、ストレージ実装間をシームレスに作業できる柔軟性が備わっており、アプリケーションのモビリティとデータ保護のニーズに最適なソリューションを選択できます。たとえば、今回のリリースではVeeam KastenにInfinidatのInfiniBoxが統合されており、コンテナとVMのワークロード向けの高性能なソリューションを提供しています。その他の機能拡張のリストは、以下のとおり広範囲に及びます。
マルチCPUアーキテクチャ
市場トレンドの変化や、CPUアーキテクチャやKubernetesを取り巻く環境の変化に対応するため、Veeam Kastenは視野を広げています。x86_64と並行して、ARMおよびIBM Powerアーキテクチャのサポートを拡大しています。この柔軟性の向上により、インフラストラクチャへの投資を最適化する戦略的な選択が可能になり、多様なニーズに対応して効率を高め、エッジとエンタープライズのニーズの両方に対応できます。
Kasten Export to Veeam Vaultによるセキュアなクラウドストレージ
Kasten Export to Veeam Data Cloud Vault機能により、セキュアかつ簡単で予測可能なクラウド・ストレージ・ソリューションが実現。インフラストラクチャ管理や予測不可能なコストモデルのストレスを取り除きます。Kubernetesとの互換性、イミュータビリティ、予測可能な価格設定により、堅牢なセキュリティ対策と運用効率を優先しながら、ビジネスの推進に集中できます。

NetApp Trident ONTAPサポートの拡張
Veeam Kastenではさらに、NetApp Tridentストレージプロビジョナーに対するVeeam Kastenの既存のサポートを拡張し、大規模な導入で見られるONTAP NAS「エコノミー」ボリュームのバックアップサポートを追加しました。
詳しくは、以下の強固なクラウドネイティブエコシステムをご覧ください。

データの回復力の統合に向けて、ともに歩みましょう
Veeamは、今回のVeeamON 2025で、業界初となるデータ回復力成熟度モデル(DRMM)を発表しました。これは、組織のリスク軽減に向けたガイドとして設計された、調査主導のフレームワークです。Veeam Kastenを活用し、リスクを回復力へと変える方法、そしてKubernetesと最先端の仮想化戦略に関する課題をチャンスに変える方法をご確認ください。
さらに、Veeamは5月19日~22日開催のRed Hat Summitにも参加します。ブース#760にてライブデモを実施しますので、ぜひお立ち寄りください。Veeamの素晴らしいチームに会い、OpenShiftのデータ保護とモビリティソリューション#1である理由をご確認ください。今すぐ無料でお試しいただき、Veeam Kasten の機能やメリットを余すことなくご体験ください。